ドライガーデン
ドライガーデンは、もともと乾燥した気候を好む、水をあまり必要としない植物を中心に構成するガーデンのことで、植物だけでなく、石や流木などを組合せたりすることもあります。
写真のような、ススキをはじめとするイネ科の植物の組合せなら、ほとんど水を必要とせず、今年の日本のような猛暑でも、いきいきとしたグリーンを保ってくれることでしょう。
日本でススキというと、空き地や、荒れた場所に生えているイメージがあって、「わざわざ庭に植えるなんて」と、思われる方も多いかもしれませんが、こんな風に葉の色や形の違いをうまく組合せると、例えば、コンクリートとガラスだけで構成されたモダンな建物にもマッチするので、イギリスでも人気のあるガーデンのひとつです。
また、このドライガーデンの植物の組み合わせを草屋根に応用すると、水をあまり必要としない、草屋根に発展するかもしれませんし、日本でも普及してきた、屋上緑化の植栽計画にも応用できることでしょう。
年々深刻になることが予想される、猛暑や渇水。ガーデンにおける取り組みはまだ、はじまったばかりです。これらの環境に対する取り組みは、これからガーデンを楽しむ上で、意識していかなければいけないことのひとつだといえるのではないでしょうか。
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