先日訪れたイギリスは、涼しくて、雨の多い夏でしたが、昨年は、今年の日本と同様、猛暑+雨不足という状況で、昨年、ロンドンを訪れた際には、ちょうど、給水制限が行われていました。それは、「庭に水やりをする際、ホースを使ってはいけない」というもので、ジョウロでやるのはOKという、不思議なものでしたが、その影響もあって、イギリスの人々は、今年、ガーデンにおける水対策に、今まで以上に積極的になっているように感じました。
雨水の積極活用
これは、街を歩いていて普通のお宅で見つけたものです。雨どいに、つぼ型のタンクがつなげられていて、雨水を溜めておけるようになっています。タンクには、蛇口がついていて、これをひねれば、簡単にジョウロやバケツに水を汲むことができます。このような雨水タンクは、通常、プラスチックやステンレス製で、庭になじみにくいデザインのものが多いので、庭から見えない位置に設置したくなってしまいます。でも、これは、つぼ型をしていて、色も、建物や庭になじむベージュ系の色で、これだったら、スペースさえあれば、どこにでも設置できます。誰にでも簡単にできる、節水対策のひとつです。
コッツウォルド地方の小さな街のひとつ、ボートン オン ザ ウォーターは、街にゆったりと川が流れている景色が美しく、観光客に人気のスポットです。この街のはずれにオーガニックのショップ&ガーデンがあり、そこで、こんなものを見つけました。
建物の雨どいの部分に注目してください。真ん中あたりが、水の注ぎ口のように飛び出ているのがわかりますか?その先にハンギングバスケットが掛けられていて、雨水が流れてくると自動的にハンギングバスケットに水やりされる仕組みになっています。さらに、ハンギングバスケットから流れ出た水は、その下の池に流れるという、楽しくてムダのない仕組みになっていました。
ところで、屋根に雑草のようなものが生えている建物、これが、ショップの建物です。