切花を長持ちさせたい! 新鮮な花の見分け方とは
切花を長持ちさせるには? 新鮮な花の見分け方
せっかくお花を買うなら、少しでも長く楽しみたいもの。新鮮な花の見分け方や、おすすめの買い方など、お花屋さんではあまり教えてもらえない情報を紹介します。
<目次>
新鮮な花の見分け方1.葉の部分をよく見る
葉が、シャキッと新鮮なものは、花もきれいに長持ちします。 |
葉の付け根に黒いシミのようなものが。ここから菌が繁殖しはじめています。 |
お花屋さんでは、ここまで堂々と、葉をめくったりすることはできませんが、もし、買ってきたあとで、こんな風に傷んでいるものに気がついたら、菌のついている部分はきちんと取り除き、念のため、他の花と一緒に活けないことをおすすめします。菌が、花瓶の水の中で繁殖して、他の花の寿命も縮めてしまいかねないからです。
新鮮な花の見分け方2.ガクの部分をよく見る
同じバラでも、鮮度の違いがあることがわかりますか? |
新鮮な花の見分け方3.花粉を見てみる
トルコキキョウは、「おしべ」の花粉がチェックポイント。 |
これだけ知っていても、お花屋さんに入って、ひとつひとつの葉の様子などを、じっくりと見ていくのは、かなり勇気がいるものですね。ですから、新鮮な花を扱っている、信頼できる店を見つけて、そこで買うようにするというのが、私のおすすめの方法です。
新鮮な花を扱っているお店を見分ける
ヨーロッパのお花屋さんでは、ストッカーを置いていないことが多い。 |
第一に、商品の回転の早いお店で買うということです。それから、意外に思われるかもしれませんが、ストッカーと呼ばれるガラスケースの冷蔵庫を置いていないお店の方が、新鮮な花が買える場合もあります。
お花屋さんは、市場で仕入れてきた花を、水あげし、店頭に並べます。その日のうちに売れなかったお花は、次の日、桶の水を替え、傷んだ葉を取り除き、店頭に並べるというサイクルを繰り返しながら、いかに、長い間、良い状態に保つかということを試行錯誤しています。そんな中でよく使われているのが、ストッカーです。この中は、お花に最適な温度と湿度が保たれているので、外気にふれさせておくよりも、良い状態で長く保つことができます。
お花を長い間、良い状態に保てるということは、プロのテクニックなので、悪いことというわけにはいきません。でも、そういったことが上手な店ほど、長い間、良い状態に保たれた花が売られているということも事実で、買う側にとっては、難しい問題でもあります。
入荷日に買うのが、おすすめの買い方
私の花屋で働いていた経験から、もっともおすすめする買い方は、「入荷日に買う」ということです。事実、私の働いていたお店でも、セリのある日の夕方頃、買いに来てくださる、常連のお客様が、何人もいらっしゃいました。市場で朝から行われるセリで買われたお花は、昼頃お店に到着し、水あげの作業がはじまります。種類にもよりますが、大抵の花は、水あげをはじめてから、数時間しないと、しっかりと水のあがった状態になりません。ですから、夕方頃に買いに来ていただくと、安心して新鮮なお花を売ることができたというわけです。
ひとつのお店に何回か通ううちに、お店の人と仲良くなれば、大抵は、入荷する曜日を教えてもらえるはずです。そのようにして買ったお花は、本当に長く楽しめて、お得な買い物だといえます。
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