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国立科学博物館へ、青いバラを見に行こう!

現在、国立科学博物館で、「特別展 花 FLOWER ~太古の花から青いバラまで~」が、開催されています。ここでは、話題の「青いバラ」の実物と、その最新技術が展示されています。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

ヒマラヤの青いケシ
「究極の青い花」といわれる‘ヒマラヤの青いケシ’の実物を見ることもできます。
現在、国立科学博物館で、「特別展 花 FLOWER ~太古の花から青いバラまで~」が、開催されています。先日、この特別展を取材して、特に興味深かった部分を中心に、皆様に紹介します。

この特別展では、「花とは何か」ということから、「最新の科学研究結果」、そして、花を愛でる文化についてなど、10のテーマが設定され、テーマごとに展示が行われています。

ところで、人類最初の花の利用は、なんと、6万年前のネアンデルタール人で、洞窟遺跡の花粉分析から、死者に花を手向けたという説が知られているそうなのですよ!

白い花が白く見えるのは空気の泡のせいだった?!

花の模型
「花とはなにか」ということも、科学的に説明されています。
「花の多様性」というコーナーでは、植物が、子孫を残していくために、花の形や色、香りなどを変化させ、それぞれ、独自の形態を有するようになったということが、解説されています。

花が様々な色に見えるのは、花に含まれている色素成分が作用しているということは、皆さんもご存知のとおりです。例えば、黄色い花には黄色の色素が含まれていて、赤い花には、赤色の色素が含まれているので、その色に見えるということですね。と、いうことは、白い花には、当然、白い色素が含まれているから、白く見えるのではないかと思いませんか?

ハクモクレン
白い花が白く見えるのは、石鹸の泡が白く見えるのと同じ原理。
実は、生物界には、動物も含めて白い色素というものは存在しないのだそうです。では、どうして花が白く見えるのかというと、細胞の中や細胞間にある隙間に空気の泡が入っていて、それが、白く見えるということなのです。ちょっと想像がつきにくいですが、「石鹸を泡立てると白く見える」という原理と同じことなのですって!

白い花には、黄色や赤など、強い色の色素が入っていないので、空気の泡だけが強調されて見えるのですが、私達にはほとんど見えない、紫外線域に光の吸収を持つ、フラボノイドという色素を持っている植物が多く、この色素は、ハチなどの昆虫には見えているので、人間が白いと感じている花も、ハチが見ると、違う色に見えている。そんなことも、わかりやすく解説されています。

さて、今回の取材では、「青いバラ」開発者にインタビューすることができました。詳しい内容は、次のページで!
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