しめ飾りとは?
しめ縄は、稲のわらを編んで作った縄に、御幣または四手といわれる紙製の幣束をつけたもので、神社やご神木、神棚などに取り付けられます。これで囲まれている場所は、神が宿る清浄な場所であることを示したり、周囲の災いから清浄な場所として隔離する境界線としての役割を果たしたりするものです。お正月には、それぞれの家庭に神様が降りてくるということから、神様をお迎えするために、各家庭の玄関にしめ飾りをするようになったといわれています。地域によっては、このしめ縄を輪に結んだものに、藁・ウラジロ・ユズリハ・ダイダイなどをあしらった「玉飾り」を作り、しめ縄と同じような役割を果たすものとして、お正月に飾ってきました。
マンション住まいの方が増えたりして、しめ飾りを飾らなくなった家庭も多い昨今ですが、手作りのしめ飾り風リースで、すがすがしく新年を迎えませんか?
今回は、昨年の豊作を感謝し、今年の豊作を願う「稲」の束と、冬でも青々とした葉をつけていることから、神の依代(よりしろ)と考えられてきた「松」という、伝統的な素材を使いながら、モダンな建物のドアにも似合うデザインのリースに仕上げていきます。
しめ飾り風リースの作り方
・縄で作られたリースのベース
・稲の束
・細い縄
・松
・金の水引
・ワイヤー:適宜
縄で作られたリース用のベース・細い縄・稲の束は、クラフト資材のショップやドライフラワーを扱っている園芸ショップなどで手に入ります。また、今回使用する松は、「伊那五葉」という根つきの松ですが、どのような松を使用しても構いません。ただ、曲がっていたり、根っこがついていたりと、真っ直ぐでない形をしているものの方が、個性的なリースに仕上がります。松は、年末になれば、大抵の生花店で手に入ります。
それでは、松や水引を飾って、仕上げていきましょう。