ホテルより、意外と気を遣う方が多い旅館。基本マナーが分かっていれば大丈夫!
今回は旅館や温泉について、マナーの確認をして参りたいと思います。旅館派の方は必見ですよ。
旅館にはマナーがある! ホテル宿泊との違いを考える
・お食事はお部屋まで運んでくれる。しかも、コースの順序で何度も運んでくれる・お布団を敷きに来てくれる
・朝はお布団を上げに来てくれる
・大浴場では、他のお客様とご一緒する
……というように、ホテルでのステイと比べると、スタッフの方々や他の宿泊客の方々とのコミュニケーション場面が多くあります。このような日本の旅館では、周りの方々、そしてご自身も快適に過ごせるよう、マナーを忘れずに心地良いお時間をお過ごしになることが大切ですね。
旅館でのマナー1. 宿泊するお部屋に到着するまでのポイント
■ドレスコードホテルに宿泊する際より、少し気持ちがラフになり、服装にはあまり気を使わない、という方が多いようです。しかし、お泊りになる旅館のクラスによっては、十分気遣った方がよろしいことも……。
男性も女性も、ジャケットを1枚お持ちになるのをお勧めいたします。レジャーや観光を楽しまれた後のチェックインでも、品の良いジャケットをサッと肩からはおるだけで、その旅館に相応しい顧客になれることでしょう!
■到着時間の礼儀
あなたの到着時刻に合せて、お迎えのためにスタンバイしてくれていたり、夕食の準備をしてくれています。大幅に遅れる際は、必ず早めにお電話でその旨お伝えするのが礼儀です。
もちろん到着が早まる時にも、お部屋のご用意ができるか等、確認の連絡を入れることも忘れずに!
■靴はどちら向きに脱ぐ?
靴を脱ぐ場所は、旅館自体の玄関や、各お部屋の玄関かの違いはありますが、脱ぎ方は同様です。
お迎えにいらしているスタッフの方がいらっしゃる、お部屋までご案内して下さる客室係の方がいらっしゃる場合、あなたは……
・真っすぐ前を向いて靴を脱ぎ
・靴の向きを変えたり揃えるのはお任せする
・でもひと言、「お願いします」「ありがとう」が言える
旅館の玄関では、これがゲストとしての基本的な振る舞いです。
旅館でのマナー2. お部屋&浴場でのポイント
中居さんの出入がある旅館では、くつろぎながらも最低限のマナーを
お部屋へ到着後、すぐにお茶やお茶菓子を運んで下さいますね。あなたはどの位置に座るべきでしょうか?
和室での上座の目安は、もちろん『床の間』。この『床の間』に近い上座には、年長者や男性が座るのが日本のマナーです。レディファーストだから…… と、年齢にさほど差のない女性がこの上座に座るのはNGですので、ご注意を!
■『心づけ』の有無
心づけをさり気なくスマートにお渡しする…… これに憧れている方も多いようです。
しかし、本当にお渡しする必要があるのでしょうか?
旅館では、宿泊料金にサービス料が含まれています。ですから、更に心づけをお渡しする必要は特にないのですが、以下のような場合は『気持ち』を包んでもよろしいでしょう。
・赤ちゃんや小さなお子様連れで、離乳食などでお手間を掛ける
・高齢者がご一緒で、何かとお気遣い頂く
・何か特別な要求やお願いをする
渡すタイミングや金額についてはこちらをご確認ください。
⇒『スマートに渡したい 心づけ&チップ』
■浴場でのご注意
・お湯の中にタオルを入れない
・大声で話したり、はしゃぎ過ぎない(会話の内容にも注意して下さいね!)
・ご自分の判断で、勝手に水を足したりしない
・ご自分が出られる時、扉を閉め忘れない
プライベート浴場ではない分、周囲に十分気遣い、次に使われる方のことを常に考え、お互いに快適な温泉タイムを!
【関連記事】