中澤圭二さん
真の『職人』という印象の中澤圭二さん
多くの女性は、フレンチやイタリアンでのお行儀はとても自然で、そして愉しんでいらっしゃいますが、寿司店での振る舞いについては、意外と自信がない方が多いようです。

そこで今回は、東京・四ッ谷の名店「すし匠」にお伺いし、店主の中澤圭二さんに寿司店でのマナーや、お寿司をより愉しむためのポイント、寿司店でのNG…… etc. お話をお聞きして参りました。

寿司店で、スマートに堂々と振る舞える女性になるためのノウハウを、ぜひご確認下さい。


【Index】
・板前さんが困るお客様とは?
お寿司の、得する頂き方とは?
寿司職人からのアドバイス

板前さんが困るお客様とは?

諏内:
寿司店に訪れる立場として、ぜひ知っておきたいのですが、中澤さんが、「こういう方は困る」というお客様はいらっしゃいますか?

中澤さん:
一番困ってしまうのは、香水の香りの強いお客様でしょうか。扉が開いた途端、店内に香りが広がりますし、かと言ってお断りもできない。常連さんには「どうにかしてくれ」と言わんばかりに、目くばせされてしまいますし、本当に困り果ててしまいます。

諏内:
確かに、和食は繊細な香りを愉しむものですし、カウンターで隣に座られた方はなおさらご迷惑ですよね。ご自分のお気に入りの香りも、「他人にとっては不快かもしれない」と、いつでも状況を読む、というマナーの基本は本当に大切だと思います。他にはいかがでしょうか?

中澤さん:
話に夢中で、なかなかお寿司に手をつけてくれない方ですね。久しぶりに会って会話を楽しみたいのであれば、カウンターではなくゆっくり話のできるお店を選ぶことをお勧めします。私も実際に、「お客さん、食べましょう」と促すことがあります。そういう意味では、接待でいらっしゃるのも、実はあまり有難くないですね。

また、女性のお客様で、握りをひと口ではなく噛み切って召し上がるというのも、こちらとしては非常に残念な気持ちになります。握りは、ご飯とネタが合わさって一体感のあるものです。それを壊してしまってはいけません。ネタを剥がしてお醤油をつけて召し上がる、などは最悪です。

諏内:
そうですね。握りはその完成された美しさを頂くのが醍醐味ですものね。

中澤さん:
ええ。ですから、つまみばかり召し上がっていて握りを一向に頼まない、というのもがっかりです。「うちは寿司屋ですから、お寿司食べましょう」と!

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