まだまだ、ある。こんなケース
日本人ロングステイヤーの失敗や愚行は、こればかりに留まりません。現地取材や先輩ステイヤーの覆面取材で、ガイド千葉千枝子が驚いたこと、こんなこと、あんなことを、箇条書きにまとめました。▼海外移住先でも家庭内別居の夫婦
せっかくの異国の地で、のんびり老後を楽しもうというのに、現地でも家庭内別居をする日本人夫婦が実在するといいます。「ベッドルームが別」というのは解らないでもないですが、同じ住居で暮らしながら、会話をせずに、メールや携帯を利用する。
そうした夫婦が、海外で暮らすのを共通の目的にしているには、どうもワケがあるようです。「物価の低いアジアで暮らして、生活コストを抑えたい」。格差社会のひずみで、経済的理由から、そうした生き方を選択する高齢者夫婦がいるというのも実態です。
▼富裕層は簡単に取材に応じない
ロングステイや海外移住で取材に応じているひとが、どの媒体でも「同じひとばかり」と感じたことはありませんか?国際的な社会貢献の観点で取材に協力してくれているため、一概に、その良し悪しは語れませんが、「取材にはけっして応じない」と決めているひとも、実は少なくありません。
その多くが、日本の高い税率を避け、海外に移り住んだ富裕層たちです。ですから、実名入りの掲載はもとより、取材自体を拒否するのです。
どのような手法で現地に資産を移動し、居住をしているのか。その暮らしぶりを垣間見たくとも、なかなか叶えられないのは、そうした事由があるからです。
▼妻の目を盗みダンナが現地の女性に会いに行く
アジア諸国でよく耳にするのが、夫婦で移住をしていながら、ダンナが現地の女性と密会をしているというケースです。妻が現地の仲間とゴルフなどを楽しむ隙を狙って、コソコソと女性に会いに行く夫。浮気がバレて、大騒動になったという事例も、少なくないと現地関係者は語ります。
とりわけ、今の60代、70代は、海外旅行先で「春を買う」行為がまかり通っていた世代。そうした行為をあっせんする現地在住の日本人も相変わらずあとを絶たず、ついフラフラと誘いに乗ってしまうのだとか。日本人男性の性への倫理観や国際意識を、もう一度、洗いなおす必要がありそうです。
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■年金難民といわれないために
今回ご紹介したケースは、ほんの一例です。楽しいはずのロングステイが、「こんなことになるなんて」とならないためにも、海外で暮らすことの「目的」を、じっくり見定めることも大切なのではないでしょうか。