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バリ島ロングステイの快適滞在術(下編)

バリ島シリーズ第3弾!ロングステイを快適に過ごすための滞在術・下編は、ズバリ!ビザ/医療/資金準備/不動産事情/情報収集/心得について特集します。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

近ごろ話題のロングステイ。滞在先のひとつとして、注目されるのがインドネシア・バリ島です。シリーズ第3弾、ロングステイを快適に過ごすための滞在術・下編は、ズバリ!ビザ・医療・資金準備・不動産投資・情報収集・各種相談について特集します。


インドネシアのビザ事情

代表的な、インドネシアのビザ(査証)制度を紹介します。

▼観光ビザで最長30日間
サーフボード
サーファーのほとんどが観光ビザでの長期滞在だ

インドネシアは、観光目的の場合、到着ビザ VOA(Visa on arrival)と呼ばれる観光ビザ制度があり、30日間まで滞在が許可されます。
到着ビザの料金は、滞在期間によって異なります。
 ■7日間までの滞在者:10米ドル
 ■8~30日間までの滞在者:25米ドル
入国審査の際、イミグレーション通過前に、米ドル紙幣で係官に支払うことが原則です。パスポートの査証欄に、シールタイプのVOAビザが貼付されます。
復路航空券の提示も、あわせて必要となります。


▼ソーシャルブダヤビザで最長半年
バリ舞踊
島民の暮らしに根付くバリ舞踊を本格的に学ぶ外国人も多い

ソーシャルブダヤビザの「ブダヤ」Budayaとは文化を意味します。
いわゆる、社会的文化交流を目的としたビザの制度をさします。語学や伝統文化を学ぶ、家族や知人を訪問するといった場合に、取得することが可能で、在日インドネシア大使館で申請ができます。
申請には、スポンサーと呼ばれる身元保証人(インドネシアのIDカード保持者に限る)が必要です。取得後、初回滞在は60日間まで、その後は30日間滞在ごとに、移民局で延長申請(有料)をするしくみで、最長6ヵ月まで滞在ができます。現地での就労は、禁止されています。


▼リタイアメントビザで1年間
ビンタンビール
観光地化で高物価といっても驚くほど食材は安い。ビンタンビールも1本100円弱

55歳以上が対象のリタイアメントビザ制度があります。
気になる財政条件は、年金を含む所得証明ひと月2500米ドル以上デポジット(保証金)として現地銀行口座へ25万米ドル以上の預金をすること。
そのほか、健保・損保等、指定する保険に加入をすること、インドネシア人をひとり以上雇用すること、要スポンサー、不動産への投資(バリ島の場合、指定地域内に3万5千米ドル以上の建物を購入、もしくは月額賃料500米ドル以上の物件を賃貸することを証明)、旅券(パスポート)の有効残存期間が18ヵ月以上、といった諸条件をクリアする必要があります。現地での就労は、禁止されています。


▼その他のビザ
キタスKITASと呼ばれる期限付きワーキングビザ学生ビザ短期商用ビザ(シングルエントリーとマルチプルエントリーの2種類)、結婚ビザなどがあります。
詳しくは、在日インドネシア大使館にお問い合わせください。


バリ島ロングステイで圧倒的に多いのが、観光ビザでの、30日間以内の滞在です。その他のビザを取得する場合は、専門のエージェントやコンサルタントを通して手続きをとるのが通例です。トラブルも多いので、信頼のおける業者を選ぶようにしましょう。

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