USBは初心者の味方
USBについて説明する前に、パソコンの接続端子の歴史を少し説明します。
前回記事「パソコンの接続端子について知ろう!」でパソコンにある端子を紹介しましたが、実はそれ以外にもパソコン用の端子はたくさんあります。RS232CやSCSIなど、最近は使われることが減った端子もまだパソコンの背面についています。私がパソコンを使いはじめたころには、いろいろな周辺機器をどれにつなげばいいのかわからず困ったことが何度もありました。
デスクトップパソコンの背面には端子が並んでいる |
そんな不便な状態を解消するために規格されたのがUSBです。USBは正式名称を「ユニバーサルシリアルバス」といい、直訳すると「汎用直列回線」となるように、汎用で使うことを前提に規格が制定されています。
どんな機器も接続されるということは、接続される機器も多くなるということになります。そのため、USBはUSBハブと呼ばれる分配器を使うことで最大127台までの同時接続が可能になっています。パソコンにUSB端子がひとつでもあれば、このUSBハブを使って接続数を増やせることを憶えておいてください。
USBハブ |
またUSBはバスパワーという機能で少量ですが電力を供給できるため、消費電力の少ない機器はUSBから電源をとるようにしています。そのためコンセントから電源を取る必要がありません。このバスパワーを利用して電源をとっているのが携帯電話の充電器や扇風機なのです。
このUSBには「USB1.1」と「USB2.0」の2種類の規格があります。しかしこれらには互換性があるので、あまり意識しないでも使うことができますので安心してください。
次のページで、USBの2つの規格について紹介します