進化してきたDLNAクライアント
初期のDLNAクライアントは、TVに接続して使うタイプのものがほとんどでした。しかし、最近ではさまざまなDLNAクライアントが登場しています。これにより、DLNAの一般化がより進みそうです。
■TVに搭載
現在、一部のTVははじめからDLNAクライアント機能を内蔵しています。たとえば、ソニーのXR1シリーズ、F1シリーズ、V1シリーズ、J1シリーズ、M1シリーズ、JE1シリーズ、X1シリーズ、W1シリーズ、ZX1シリーズ、X7000シリーズなど現在のラインアップはすべてDLNAに対応しています。DHCP-IPにも対応しているため、地デジ録画を表示することが可能です。
■特定メディアに特化した機器
現在では特定のメディア種類にだけ対応したクライアント機能を搭載した製品も出てきました。ソニーのデジタルフォトフレーム「VGF-CP1」は主に写真(静止画像)を表示するデバイスですが、DLNA機能によってDLNAサーバー内の画像を表示することができます。
また、ソニーのワイヤレススピーカー「VGF-WA1」はDLNA機能によってDLNAサーバー内の楽曲を再生することができます。
今後、DLNA機器の熟成によって、このような特定の種類のメディアに対応したクライアントデバイスがより多くのメーカーから登場してくるのではないかと予想しています。
■PCへの対応
かつてはDLNAクライアントソフトは珍しいものでしたが、最近ではDLNAクライアントソフトをプリインストールしたメーカー製PCが増えています。たとえば、ソニーのVAIOの「VAIO MEDIA PLUS」はDTCP-IPプロトコルに対応しており、同社のブルーレイレコーダーの録画の地デジ録画タイトルの再生に対応します。
次ページではホームサーバーの将来性などについて話をします。