クライアントって何?
サーバーと言う言葉には「クライアント」という言葉が対になって使われます。クライアントはサーバーにデータを要求する機器です。このホームネットワークの場合でも、TVなどの表示機器に接続し、ホームサーバーからのデータを受信して表示する機器をクライアントと言います。
1つじゃないホームサーバー規格
現在、このホームサーバーのための規格がいくつかあります。サーバーとクライアントは当然、同じ規格に対応している必要があるため、異なる規格の機器とはデータのやりとりをすることができません。代表的なものは以下になります。
■DLNA
DLNAは「Digital Living Network Alliance」の略です。パナソニック、ソニー、東芝、シャープ、パイオニア、サムスン、ノキア、モトローラ、フィリップス、マイクロソフト、IBM、レノボ、LG電子、インテル、AMD、デジオン、ヒューレットパッカード、シスコ、ケンウッドなど世界の多くのAV機器メーカー、家電メーカー、PC関連メーカーがメンバーとなっている規格です。DLNAは多くのメーカーが参加していることもあり、現在のホームサーバー規格の主流となっています。
DLNAでは機器が、DLNAサーバーとDLNAクライアントで構成され、クライアントはサーバーになるメディアを表示することができます。どんなメーカーの製品でも、DLNA規格であればサーバーとクライアントに互換性があり、接続できます。
■WindowsMedia
マイクロソフトはWindowsOSにメディアサーバー的な機能を持たせています。まず、Windowsでお馴染みのWindowsMediaPlayerにはメディア共有機能があります。共有機能をオンにしたPCは言わばサーバーとなり、そのPCにあるビデオ、写真、音楽などに対して、他のWindowsMediaPlayerが使えるPC(クライアント)からアクセスできます。
また、WindowsMediaCenterが使えるPCの場合、同社のゲーム機であるXBOX360からアクセスし、MediaCenterを自由に操作することができます。XBOX360がクライアントになるわけです。最近、日本語版が発売されたWIndowsHomeServerでも、同様にXBXO360からアクセスすることができます。
次ページでは地デジ録画の問題点などについて話をします。