5/5 驚きのH.264変換で進化したソニーBDZ [ブルーレイレコーダー] All About

DIGAとのダビング機能の違い

次はディスクメディアへのダビングの話です。ブルーレイDIGAとBDZには大きく２つの違いがあります。

第1のブルーレイDIGAとの違いは、DIGAがBDでもDVDでもH.264録画をダビングできるのに対して、BDZはBDにしかダビングできないことです。これはBDZの１つのポリシーであり、DVDにもダビングしたい人はブルーレイDIGAを選べばいいでしょう。また、DVDにだけダビングしたいなら、そもそもブルーレイレコーダーDIGAではなく、DVDHDDレコーダーのハイビジョンDIGAを選択すればいいでしょう。

第2の違いは、BDZのDIGAに対するアドバンテージであり、H.264の再変換ができることです。DIGAではTV放送をH.264変換で録画した場合、ディスクメディアへの記録時に再変換することができません、ディスクへのダビング時にH.264変換できるのはDR録画したものだけです。そのため、ユーザーはあらかじめ、どうダビングするかを考えて録画モードを選択する必要があります。

これに対し、BDZはH,264形式でのTV録画をディスクメディアへの録画時に他のH.264録画モードに変換してダビングできます。BDZのほうがユーザーの自由度が広いわけです。

実際のダビング操作もイージーです。BDZでは、複数の録画を選択して、容量が不足すれば、自動的に最適な変換モードを設定してくれます。当然、必要に応じて、特定の録画を特定の形式に変換するように指定することもできます。このようにH.264変換機能のダビングでの使い勝手という面ではBDZがDIGAよりもアドバンテージがあると言っていいでしょう。

ダビング時に容量が不足すると、自動的に適切な変換モードを設定してくれる。

必要に応じて、好きなモードに指定変換することも可能。

不満に感じるポイント

BDZ-X90を使っていて不満に感じたのは、その起動の遅さとノイズの大きさです。高速起動モードではそれなりに高速に起動するのですが、通常起動モードでは現代のレコーダーとしてはかなり起動が遅い感じです。それなら、高速起動にしておけばいいかというと、電源オフ時も常時、ドライブが回転しているようなノイズを発しており、ややうるさい感じです。そのため、結局、起動が遅い通常モードを使わざるを得なくなります。

このあたりは、ブルーレイDIGAのほうがほとんどあらゆるシチュエーションでノイズが小さく、起動も速く、洗練されていると言っていいでしょう。

また、H.264変換機能が１系統しか用意されていないため、デジタルWチューナーの片方でH.264変換録画する場合、もう片方はDR録画しかできません。とはいえ、これはブルーレイDIGAでも同じように存在する問題です。