大みそか最大のイベントは?
年が変わる瞬間は、toast(乾杯)も大事 |
日本での年越しと言えば、除夜の鐘を聞きながら日付が新しい年に変わるのを待つ……というのが一般的ですね。「除夜の鐘」を英語で言うと、the bell to erase 180 desires(180の煩悩を消し去る鐘)といったところでしょうか。海外では、年越しのイベントと言えばなんといってもfireworks(花火)です。midnight(真夜中)の1分くらい前からカウントダウンを始め、日付が変わると同時に一斉に花火を打ち上げ、Happy New Year!と叫びます。そしてその瞬間、周囲の人に「キスしたり抱きついたりする」(kiss & hug)という習慣があるのです。
もうひとつ、大みそかならではの風物詩と言えば、Silvester Concert(ジルベスター・コンサート)がありますね。ドイツなどで古くからおこなわれているクラシック・コンサートで、12月31日は聖人Silversterの記念日であるため、このように呼ばれます。なお、日本で行われるSilvester Concertでは必ずベートーベンのSymphony No. 9(第九交響曲)が演奏されますが、海外では特にそういった習慣はありません。
また、年末に行われるイベントをgala concert(ガラ・コンサート)、gala party(柄・パーティー)、gala dinner(ガラ・ディナー)と呼ぶこともあります。このgalaとは「祭り」という意味で、大きなイベントの開幕パーティーを指すときなどにも使われます。名称にgalaとついていたら、「いつもとはちょっと違う、特別な機会」なんだということを思い出すようにしてください。
たいていの国でNew Year's Dayは休日ですが、1月2日からは、普段と同じ生活が始まります。アメリカでは毎年1月1日に、伝統的な大学フットボールの試合Rose Bowlが行われるため、家でのんびりビールを飲みながら試合観戦、というのが典型的な元旦の過ごし方です。bowlとは元々「野外円形競技場」のことなのですが、アメリカでは大学フットボールでレギュラーシーズンの後に行われる試合を特に、bowl gameと呼びます。
それでは次のページで、日本の年末年始の過ごし方を英語で説明するとどのようになるかを見てみましょう。
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