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ハリポタで英会話のヒントを見つけた!(2ページ目)

ついに最終巻が発売され、映画も5作目が公開されたハリー・ポッター・シリーズ。列車に乗ってホグワーツ魔法学校へ旅立つ姿はすでにおなじみ。そんなハリポタの原書から旅行に役立つ英語を学んでしまいましょう!

足立 恵子

執筆者:足立 恵子

トラベル英会話ガイド

お菓子の売り子が言うセリフは?

ハリー・ポッターの世界がわかる本
『ハリー・ポッターの世界がわかる本』を翻訳しました
ハリー・ポッター・シリーズの原書からご紹介する、旅に役立つ表現。ホグワーツ魔法学校行きの列車の中でようやく空席を見つけたハリーの行動は、こんなふうに表現されています。

■Harry sat down next to the window.
(ハリーは窓側の席に座りました)

next to the windowは「窓の隣」、つまり「窓側」ということなのです。すると、「通路側」はnext to the aisle。side(側)という言葉を使わないところがポイントです。

同じくホグワーツの新入生ロンと同席になり話がはずんでいるところに、不思議なお菓子を売っているカートが回ってきます。ここでも「カート」はtrolley、そしてお菓子を勧める売り子のセリフは…。

■Anything off the trolley?
(何かいかがですか?)

anythingは「何か」、off the trolleyは「カートから離れて」ということなので、「何かをカートから離す」で「何かカートから買っていく」という表現になっているんですね。今度外国で列車に乗ることがあったら、注意して聞いてみましょう!

実は、今回ハリー・ポッターについて調べるきっかけとなった1冊の本が最近発売になりました。『これさえあれば10倍楽しい!ハリー・ポッターの世界がわかる本』で、アメリカ人の著者ローレン・シャノンによる書き下ろし、私が翻訳を担当しています。

「ハリー・ポッターの第1巻が出るまでに、何社の出版社に断られた?」「作者J.K.ローリングが子どものころ読んでいた本は?」「イギリス版とアメリカ版の表紙イラストを描いているのはどんな人?」などなど、英語圏の作者ならではのディープなエピソードが詰まっています。

さらに、ハリー・ポッターの中の重要な一節が英語で紹介されていたりするので、原書への足がかりとするのにピッタリ。原書が意外にわかりやすい英語で書かれていることに、驚くかもしれません。私のオススメは、魔法の呪文をいくつか英語で覚えること。どれもJ.K.ローリングの造語なのですが、Lumos!(光よ!*明かりを灯すための呪文)なんて、ネイティブがメールの中で、さりげなく使っていたりするかもしれません。
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