No, thank you.ってキツすぎない?
I have room for dessert.(デザートは別腹)だったりして?! |
■A 「相手の気分を害さないように」とは、とても細やかな気配りができる、丁寧な方なんですね! 日本では大変な美徳ですが、英語圏の感覚では、「なぜそんなに自分のやることに自信がないんだろう?」と思われてしまうかもしれません。
欧米のレストランでの客とウェイター/ウェイトレスの関係は、一種の「主従関係」です。映画やテレビで見るような、豪華なお屋敷の主人と執事やメイドの姿を思い浮かべてもらえるといいかもしれません。
仕える側は、有能であればあるほど、「お食事はいかがですか?」「ほかに何か御用はございませんか?」と、誠意とやる気を示そうとします。では、そのとき主人の方はどうするでしょう?
まさか、「断ると悪いから何か用事を頼もう」とは思いませんよね。「これをしなさい」「あれはしなくていい」と的確に指示を出し、相手がうまくそれに応えてくれたら、「ありがとう、お前のおかげで本当に助かるよ」と、大げさなくらいにほめます。そう、用事を言いつけられる側が望んでいるのは、新しい用事を言いつけられることではなく、「感謝」されることなのです!
ですから、レストランで何かを勧められたとき、「No, thank you.だけではどうも…」と思ったら、Yes, please.と言う代わりに、お料理やサービスをほめてあげましょう。それが、レストランの客としての正しい姿なのです。
それでは次に、実際どんなふうにほめればいいのかを見ていきます。