触ると死の危険があるドア?!
注意書きがたくさんはってある地下鉄の車内。思いがけず英語の勉強になります。 |
■Penalty fare L20
If you fail to show on demand a valid ticket or validated Oyster card for your entire journey.
Penaltyと書かれていることからもわかるように、罰金についての決まりですね。「チケットがなかったら罰金ですよ」というのを、If you fail to show ...(…を見せることに失敗したら)と、ちょっとかしこまった感じで書いています。Oyster cardとは日本の「suica」のようなもので、機械にタッチしただけで改札を通れるカード。validateは「有効にする」ということですが、機械にタッチすると乗った駅が有効になるので、validated Oyster cardとは、「改札の機械を通って出発地点が確定されているオイスターカード」ということになります。こんな小さな注意書きひとつから、いろいろなことがわかりますね!
全体を通しての意味はこうなります。
「要請に応じて、乗車区間すべてについて有効なチケット、もしくは改札を通ったオイスターカードを見せることができなければ、20ポンドの罰金」
ちなみに20ポンドとは日本円にして4200円くらい。通常のチケットは600円から800円くらいですから(ロンドンの地下鉄は高いのです!)、やはり乗る前にちゃんと買っておいたほうがよさそうですね。
■Danger, risk of death if used when train is moving.
risk of deathとは、「死の危険」ということ。if used when train is moving、つまり列車が動いているときに使うと死ぬかもしれないものって?! 答えは「連結部のドア」。これはそのドアの上に書かれていた注意書きです。確かに危ないかもしれないけれど、あえて言われるまでもないような気が……。これは、「危ないから気をつけて」と言いたいだけでなく、「危険だということは明示してあるので、これに触って怪我をしても、地下鉄に責任はありません」と、西洋式に責任の所在を明らかにしているような気がします。
全体としての意味はこうです。
「危険、列車の移動中に使うと死の危険あり」
このほか、Lower window for ventilationというのもありました。ventilationというのは「換気」なので、「換気のために窓を開けてください」ということです。lowerはこの場合「下げる」という動詞。ロンドンの地下鉄の窓は、下げて開けるんですね。
⇒それでは次に、地下鉄で聞いたおもしろいアナウンスです。