出しても出しても、売れ続けるのが「収納の本」なのだそうです。なぜだと思います? 理由はカンタン。どんなに収納のワザを本で勉強しても、誰もその通りに片付けられるようにはならないからです。一冊読んですぐ片付けられるようにならないからこそ、日々大量の収納本が生まれて、買われていくのです。さて、ではどうして人は、カンタンに「片付けられる人」になれないのでしょう。
答えは「脳の性質」にありました。今月は今回から4回連続で、片付け脳を作るための小さなステップをお送りしていきます。まずは、あなたがどうやっても「片付けられる人」になれないワケ。大丈夫、片付けられないのにはちゃんとした理由があるのですから。

・・・INDEX・・・■ 片付けには大きく「脳」が関係している■ 片付けられないのではなく、あなたの脳がキャパシティオーバーなだけ

片付けには大きく「脳」が関係している

片付けは非常に高度な脳の仕事です
掃除と片付けでは、脳の働きはまったく違います
よく、掃除と片付けを混同している人がいます。でも、この二つの家事は根本的にまったく違うもの。掃除が得意な人でも、片付けが苦手な人はいます。整理整頓がとても上手なのに、家が埃だらけと言う人もいます。
掃除は、プロセスを踏襲していけば、誰でもある程度の結果が得られる仕事です。しかも、そのプロセスは体系化されています。ガラスを拭く、油汚れを落とす、ほこりを取る。目的別にプロセスを踏むことを繰り返していけば、家の汚れは落ちます。

さて、では片付けはどうでしょう。
片付けている時、人の脳は次のようなプロセスを踏んでいます。
1、散らかったものを見て、脳の中で識別、分類する
2、分類されたものを、どこに戻すかを判断する
3、戻す場所がないものは、その形態に合わせて新たに収納場所を作る
4、ものの形、使う頻度などに合わせてものの配置を決める


これは非常に高度な脳の働きです。形の識別、三次元空間の把握、用途や頻度の判断、形状に合わせた配置など、片付けている最中の人の頭の中は、フル回転しているはずです。

しかも、これらのプロセスは各オフィスや家庭でまったく違った条件下のもとで行われます。つまり、体系化が非常にしづらいのです。
マニュアルがないため、自分に合わせた環境での応用力が必要となります。このときに必要な脳の仕事がうまくできない人は、こまぎれに収納のワザ本を読むだけで、すぐに「片付けられる人」にはなれないのです。

さて、では「片付けられない人」には未来はないのでしょうか?>笑 いえいえ、そんなことはありません。そもそも、「片付けられる」という能力そのもののハードルが、異様に高くなっているというのが現代だからです。ここを踏まえた上で、小さなエクササイズを重ねることで、少しずつ片付け脳を作っていきましょう。

次のページで、くわしくお話していきます。

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