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究極のエコは「家事を減らすこと」!

忙しい毎日の中でも、ちゃんと環境に配慮した暮らしをしたい! と思う人は増えています。でも、あれこれ考えていくと、結局最後に行き着くのは「余分な家事をしないのが一番のエコかも?」ってことなのかも?

ももせ いづみ

執筆者:ももせ いづみ

時短生活ガイド

忙しい毎日の中でも、ちゃんと環境に配慮した暮らしをしたい! エコを取り入れた暮らしをしていきたい。地球温暖化や、世界的な環境異変のニュースを耳にすることも増えてきた昨今、そう思う人がとても増えてきたように思います。ガイドも、エコに配慮した家事や暮らしの知恵にはおおいに興味があるところ。これまでもエコ関連の記事をたくさん書いてきました。でも、あれこれ考えていくと、結局最後に行き着くのは「余分な家事をしないのが一番のエコかも?」ってこと。今回はそんな「ラクエコ」について考えてみましょう。

・・・INDEX・・・■ 家事時間は減っても、家事の頻度は増えています■ 究極のエコは「家事を減らすこと」■ たったこれだけで洗濯物の量が4分の1に!

家事時間は減っても、家事の頻度は増えています

家電製品などの普及で進む家事時間の短縮
グラフは、内閣府男女共同参画局のサイトにある、女性の家事時間の推移を表したものです。ここでは、成人女性の家事時間は家電製品などの普及に伴い、大幅に減少していることが指摘されています。
家電製品などの普及で進む家事時間の短縮

昭和42年度版の科学技術白書
昭和42年版科学技術白書より
そう、私たちのまわりには現在、多くの便利な製品が開発されており、昔の人が行っていた家事に比べれば、その労力は大いに省力化されているはずです。たとえば、こちらの昭和42年度版の科学技術白書の中にあるグラフを見てみましょう。家庭への炊飯器や洗濯機などの普及率は昭和35年以降を境に急激に高まっています。こうした家事を取り巻く道具や環境の変化により、家事の負担は確実に減り、主婦の家事時間は減少の一途をたどる……はずなのです。

ところが、実際には家事の負担は大幅に減少しているとは言いがたい現実があります。2005年NHKの国民生活時間調査によれば、女性の家事時間は長らく減少の傾向にあったがこの年には変化はみられず、微量ながら増加しているという報告もあります。なぜなのでしょう。

これについては、科学技術白書が昭和42年の段階で、すでに以下のように指摘しています。
「洗濯機の普及状況から見て、洗濯時間が大幅に減少するのではないかとの予想に反してかえつて増加現象さえ見られる。これは一家庭当たりの衣類保有量の増加と洗濯の省力化によつて洗濯回数が大幅に増加したからでは」と。

そう、家事の労力は確実に減っても、家事の機会や頻度は増えているのです。

昭和の時代は、家事の省力化に平行して暮らしが豊かになることで、持ち物が増えたり、食事やインテリアに関心が向いて家事機会が増えるという現象がありました。平成の今は、過度の衛生観念、栄養やアレルギーなどにまつわる情報に振り回される形で、家事の頻度が増えている傾向があるように思います。

エコを考えるとき、この視点を忘れてはいけないとももせは考えています。実は究極のエコは「家事を減らすこと」といえるのかも! 次のページで、くわしくお話していきましょう。

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