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TOOL:こだわりをもって選びたい 男の道具:ボウル

料理をしていれば、必ずといっていいほど使う道具の一つ。料理によって、大きさ・タイプをうまく使い分けるのも大切だが、男ならやっぱりフォルムにもこだわって揃えてみよう!

執筆者:杉村 昌宏

ボウル


料理をしていれば、まず間違いなく毎日使う道具が「ボウル」だろう。

材料を混ぜる、浸す、とりわける、あえる、そして湯煎をしたり、時にはそのまま直火にかけたりもする。 また、単に手近にあるからという理由だけで、フタに使ったり、水を入れて重しにしたり、料理が終われば洗いオケ替わりと、思いのほか酷使されることも多い。

本当に大活躍の道具だ。

 

我が家でも、ふと気付くと結構な数を揃えていて、普段使っているボウルだけでも、ざっと数えて10個はあった。

普段使いのものは、おおむね15cm~23cm程度の大きさが中心。小さめのものは、取っ手がついたものや、注ぎ口が大きいものなど、多少バリエーションも豊富な感じがする。

 

普通、ボウルといえば、熱にも強くとても丈夫な、18-8ステンレス製のものがほとんどだ。

このステンレス製のものを、とりあえず3~5種類ぐらいの大きさで揃えておけば、まずどんな場面でも困ることはないだろう。

ただ、多種類の料理を同時に作ったり、また素材を分けて混ぜなくてはならない、お菓子作りなどを始めると、一番よく使う20cm程度の大きさのボウルを、3つぐらい並行して使う必要が出てくる。

料理をしていて、「もう一つボウルがあればな…」と思ったら、迷わず追加しよう。ボウルが多すぎて困るということはほとんどない。

 

ステンレス製以外では、パイレックス製の耐熱ガラスボウルが便利に使える。 金属製と違って、電子レンジにも使えるし、素材の匂いがつきにくいので、例えば餃子の具や、魚のつみれなどにも適している。

また、逆に素材に金属臭を移さないように、ハーブ中心のサラダを和えるのにも向いている。

ガラスが薄めのスマートなガラスボウルも最近見かけるが、あれは割れやすく普段使いには向かない。ちょっとやそっとでは割れそうにない、しっかりとした厚手のものを手に入れるようにしよう。

また、30cmを超えるような、ボウルというよりも洗面器に近いようなアルマイト製のボウルも、一つあるとイザ(?)というときに便利だ。 料理をしていると、時々、考えられないような大量の材料を扱うはめになることがあるのだ…。

 

さて、ボウルといえば、大きさや素材で買えばいいのではあるが、道具にこだわる男の料理人であれば、ボウルのフォルムにもこだわって揃えていくといいだろう。

もちろんただのカッコだけではなく、例えば、ホイップ用のボウルは、ストンと深くて、底のカーブが球形に近いものが向いているし、場面によっては底面が広いものが扱いやすかったりするだろう。

 

けれども、一見特徴のないような、シンプルなステンレスボウルも、よく見ると微妙にフォルムが異なり、それによって雰囲気が違ってくるものだ。

最近愛用している、柳宗理のボウルなどは本当に特徴的なカーブをしていて、素材感まで個性がある。

毎日のように使い、そして多くの場面で手にする機会の多い道具だけに、微妙な違いにこだわって選ぶのが楽しいのだ。

 


 

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