弱アルカリ性の温泉でキレイになる
透明なお湯から白く濁ったお湯まで温泉の種類は色々。写真は山梨県・石和温泉の旅館深雪温泉の露天風呂。 |
それでは、実際にどのような泉質の温泉が、肌を癒してくれるのでしょうか。オススメなのは、弱アルカリ性の温泉です。
少し難しい話になりますが、「アルカリ性」「酸性」などというのは、お湯の湧き出し時の水素イオンの濃度(pH)による温泉の分類法です。
pH3未満………酸性
pH3~6………弱酸性
pH6~7.5………中性
pH7.5~8.5………弱アルカリ性
pH8.5以上………アルカリ性
酸性度が強いほど、皮膚がピリピリするという特徴があります。東京都の水道水はだいたい5.8~8.6pHなので弱酸性からアルカリ性まで、都内でもエリアによってpHはずいぶん違います。
アルカリ性の湯は皮脂(肌の脂)を溶かして、角質層を軟化させる働きがあり、その効用で肌がすべすべになるというワケ。この泉質のお湯は、感触がぬるぬるした感じのため俗に「うなぎ湯」と呼ばれることがあります。
アルカリ性の湯は、それ自体が無色透明。白濁したものの多い酸性の湯に比べ、見た目でわかりやすく「温泉」という感じはしませんが、実はこちらの方が肌には優しく負担が少ないのです。「肌を癒す」という目的で訪れるのであれば、断然オススメ。
ウンチクはここまでにして、次のページでは、実際にどの温泉地が、弱アルカリ性単純温泉なのかをご紹介します。