松の内だけのご利益散策・七福神めぐり
正月のおごちそうや、ごろ寝正月で、カラダが鈍ってませんか。そんなに時は、お正月だけの癒し系の小さな旅を楽しんでみましょう。
旅というより、散策、散策というよりお参りなんですが、恵比寿神・大黒天・布袋尊・弁財天・寿老神・福禄寿尊・毘沙門天の7つの神さま、仏さまをめぐり、一年の福を授けてもらう「七福神巡り」がそれです。
開催はいずこも正月三が日から1週間から10日程度。
今年なら、この3連休が狙い目です。
徒歩で約3、4時間のご近所散策で、福をいっぱいもらっちゃいましょう。
上野の弁天堂などをめぐる「谷中七福神」の御朱印。ガイドが半日歩いていただいたもの。ちなみにこれは色紙ではなくB4サイズの和紙 |
七福神の歴史は江戸の町人文化から
七福神巡りのはじまりは町人文化華やかな江戸時代後期。発祥は江戸でした。
それも江戸の文人たちのちょっとした洒落から、向島界隈の寺社に七福神を配置したのが、きっかけといいます。
その時、七福神の置かれた三囲神社、長命寺、白鬚神社、向島百花園などが今でいうところの「隅田川七福神」となっています。
浅草から隅田川を渡って緑多く、風雅な向島界隈をぶらぶらと、句や狂歌でも捻りながら、酒を飲みつつ、歩いたのでしょう。
ガイドは10年ほど前から家族で東京界隈の七福神をめぐっています。
最初は実家から一番近い柴又七福神。家から歩いて行けるのです。次はその次に近い「隅田川七福神」。それからは深川、下谷、谷中など下町系の七福神をいろいろとめぐり歩いています。
七福神巡りで欠かせないのが色紙。各寺社で専用のものを売っていて、そこに御朱印をいただくのです。
いうなればスタンプラリーなのですが、これが記念にもなり、家やデスクに飾っておけば一年の福の神になってくれるワケです。
ガイドが出かけるのは正月3日か4日または成人の日あたり。
おせちと怠惰な生活で鈍った体をシャンとさせるためのウォーキングです。
七福神のご本尊が開帳になるのがだいたい元旦から1週間か10日ほどなのでその間はご開帳以外にも甘酒や樽酒のサービスがあったり、屋台も出ていて、地元の人との交流もあってなかなか楽しい散策です。
ってまた飲んで食べるので体重は減らないんですけど・・・。
知らない街並み、ごく普通の住宅街をめぐるのも、ちょっとした発見と刺激があって楽しいですよ。
ちなみにガイドのおすすめは、王道の「隅田川七福神」。浅草や向島の下町情緒たっぷりで、歩いている人の数も最多。各寺社でマップをいただけますが、それがなくとも、人並みに沿って行けばOK。
ほかにも、目黒不動などをめぐりながら、かわいい神像を集める「元祖山手七福神」や、下町っ子のきっぷに触れながら、神様の土鈴を集める「深川七福神」なども楽しいですよ。
また、長い距離を歩きたくない、優雅なホテルも体験したい方には「椿山荘七福神」がぴったり。
椿山荘の庭園の中に七福神の石像が隠れているんです。お庭散策のあとは、フォーシーズンズホテル内のイタリアンでとびきりの料理をいただいたり、ロビーラウンジでアフタヌーンティーで憩うのもよし。
ちょっと都会的な七福神めぐりになるはずですよ。
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