10年通うプロ級からビギナーズラックを狙う人まで、姫川河口の海岸のあちこちでヒスイを探す人たちが見られる。

ヒスイ探しは冬の日本海が最適

糸魚川のヒスイが再び、歴史に登場するのは昭和初期。
地元民の間にもまったく伝承しなかったヒスイが、姫川の上流域で見つかるのです。
このあたりの理由は今でも謎なのですが、まずは乱獲がはじまり、ヒスイの資源枯渇の危機を感じた地元行政が国を動かし、最もヒスイを産出した姫川の上流域を国の天然記念物としました。


冬の日本海の魚介満載!親不知ビアパーク内「漁火」ではブリの刺身、照り焼きにタラ汁のセットがイチオシ。
現在の「小滝川ヒスイ峡」がそこです。天然記念物のため、この流域でのヒスイ採取は禁止されていますが、川はやがては海へと続くもの。
ヒスイは日本海沿岸にまで、流れ着くのです。

というわけで、天然記念物の指定を受けていない、糸魚川、青海周辺の日本海沿岸の海岸には、ヒスイが流れ着いていて、こちらは誰でも拾うことができるのです。
このヒスイ拾いに最も適した季節が
特に冬の海が荒れた日が続いたあとの、凪いだ日が最適。荒波に磯がさらわれ、ふだんは浜の奥深くに埋もれていたヒスイが顔を出したりするからです。

ヒスイ拾いの格好の場所は親不知ピアパークの目の前の海岸。
親不知ピアパークには重量102トンもある世界最大のヒスイ原石が展示されていたり、冬の新潟には欠かせない郷土料理「タラ汁」が食べられる食事処「漁火」もあります。
なので、まずは本物をよく見て研究し、タラ汁で体をよく温めてから、ヒスイ拾いに出かけましょう。


断崖絶壁の親不知。宝探しポイントはこの真下

ヒスイの見つけ方のポイントは、「重く、白く、角張って、透明感のあるもの」を探すこと。
原石は緑色ではなく白っぽいんです。
ダイヤモンドの次に硬いといわれるヒスイは密度が高く、小さなものでもずっしり重いのです。
そして光に透かすとヒスイならではの光を通すのです。
ヒスイの色は白っぽいものが多く、緑系、青系、めずらしいものでは薄紫色などもあります。
素人ではなかなか判別がむずかしいのですが、まずは「重さ、白さ、丸くなく角張った、透明感」を念頭において探してみましょう。
もしかしたら、貴重なお宝が見つかるかも。
実際に何百万円単位のヒスイを見つける人もいるそうですよ。


もう一カ所、体力に自信のある方にオススメする穴場のヒスイ拾いスポットは名勝・親不知海岸。

親不知の海岸線。ここが古来より続く北陸道であり、ヒスイ探しの穴場

ここ、完璧なる絶壁で、古来より北陸道きっての最難所です。
もともとの道は海岸線、その後、断崖を削り、国道を通し、現在は海中に柱を立て、親不知の断崖を眺めながら通ることのできる新国道と北陸道ができています。

旧国道はコミュニティロードと名づけられ、親不知を一望できる日本の道百選となっています。
この旧道沿いに親不知の記念碑や詩碑が建っており、ここから眼下の絶壁沿いに遊歩道が設けられているのですが、これを降りた幅の狭い海岸が、古代より続いてきた本来の親不知の街道です。
「親不知 子はこの浦の波まくら 越路の磯の あわと消えゆく」
この歌は、平清盛の弟、平頼盛の夫人が、夫を慕いこの地を通りかかった際に、荒波が襲い、胸に抱いていたはずの愛児を、波にさらわれてしまった悲しみのあまり詠んだもの。
親不知・子不知の地名の由来の一説として伝えられています。

現在でも天候の荒い日にはけして近づかないでほしいのですが、今では訪れる人もほとんどないため、ヒスイ探しにはもってこいなわけです。

行きは下りですが、帰りは数百段の階段をのぼらなければなりませんので、くれぐれもご注意を。

ちなみにガイドはここでヒスイらしき小石を拾いました。
鑑定はしてません。
奴奈川姫のロマンが詰まったヒスイ。
私だけの宝物にしています。



【糸魚川のヒスイを知るためのリンク集】
フォッサマグナミュージアム
糸魚川は東日本と西日本を分けるフォッサマグナの通り道。
ヒスイの謎にも迫れる充実の展示が見所です。
姫の国糸魚川市観光情報
糸魚川の観光施設や交通アクセス情報はここを。
糸魚川の温泉宿
フォッサマグナの地下から噴出する化石温泉など、温泉もあるんですよー。
白馬村観光局
糸魚川の隣は信州。千国街道をゆけばわずか10kmで小谷村、白馬村です。
白馬周辺と姫川、糸魚川 信州、甲州名湯5(All About 温泉マニア)
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