神秘の風景<雪もみじ>
さて、遊歩道の入口から歩くこと20分ほど。そんなに森の奥に来た感じはしなかったのですが、突然に目の前が開けてきました。これが雪もみじです!
写真ではわかりづらいですが、真っ白な雪の上にたくさんの茶色いものが落ちていますよね。これがブナの新芽を覆っていた赤い皮なのです。間近に見るとまさに白い雪の上に舞い散る紅葉。白と赤のコントラスト、そしてまわりは眩しいばかりの新緑です。
このような景色を見たのは生まれてはじめて。自然の偉大さをひしひしと感じるひと時でした。
この景色が見られるのは例年ですと5月初めから中旬。今年はかなり雪が深いので下旬頃まで見られるかもしれません。
名水100選の湧き水で喉を潤そう
雪もみじの上をさらに歩いて10分ほど。雪が消えて、湿地帯になるあたりに、こんこんと湧く清水があります。これが日本名水100選にも選ばれている「月山山麓湧水群」のひとつ。月山に積もった雪が山に浸み入り、山麓のあちこちに湧き出しています。湧水の水温は一年を通じ5度とほぼ一定し、口に含むとさわやかでかすかに甘みを感じます。山道を散策してきて、ちょうど喉が渇いたあたりにある湧き水は、おいしさもひとしおです。
次ページでは月山で見つけた春の花と絶品!山形蕎麦をご紹介します。