「人の表情」をさりげなく言葉の片隅に入れる技!
彼女は悲しげな表情で床を見た She looked at the floor sadly. |
たとえば
「彼はぼくを見た」
というとき、これだけでは味気ないので、どんな表情でぼくを見たのかということを文章に盛り込みたい場合がありますよね。悲しい顔でぼくを見たのか、びっくりした顔でぼくを見たのか、彼の表情を言い表すことで、文章がとても表現豊かなものに変身します。
そんなとき、たとえば
He looked at me sadly.
(彼は悲しい表情でぼくを見た)
といった具合に、副詞(sadly)を使えるのであれば便利です。curiously (好奇の目で) や seriously(真剣に)なども同じような例です。あるいは
He looked at me in surprise.
(彼はびっくりした顔でぼくを見た)
というように、副詞句(in surprise)を使えるときも、簡単に人の心の表現を文章に盛り込むことができます。この方法についても、たとえば
in confusion (困惑して)や in shock (ショックを受けて)など、さまざまな例があります。
応用範囲の広いこの技を覚えよう
彼は困惑して書類を見た (英語はクリック) |
He looked at me surprised.
(彼はびっくりした顔でぼくを見た)
は、上の2つめの例文と同じ意味ですが、surpriseの使い方が違います。ここでの surprised は be surprised (驚く)の"surprised"です。つまりこの文章は
He looked at me, being surprised.
(彼は驚いた状態で私を見た)
という分詞構文で being を省略したものなのです。この表現方法は応用範囲が広く、たとえばよく知られている
be confused (混乱する、困惑する)
be puzzled (戸惑う、途方にくれる、困惑する)
などの表現を利用すれば、
He looked at me confused.
(彼はよくわからないといった表情でぼくを見た)
He looked at me puzzled.
(彼は戸惑ってぼくを見た)
といったように、いろいろな文章に応用することができます。
それでは次のページで会話例を見ていきましょう>>