「ナメていた」簿記3級挑戦で完敗……
ガイド:最初の3級受験では、独学でスタートされたようですが。
小林さん:
当初は「簿記なんて高校生でも取れる資格」という見方をしていたので、正直かなりナメていましたね。 しかし、実際に始めてみると想像とはずいぶん違いました。
まず簿記3級の問題集で学習スタートしたのですが全く簿記に関する知識はなく、そもそも「何が出来るようになるのか?」もあやふやな状況で、漫然とぺらぺらの問題集を解いていただけでしたので、最初の第2章とか第3章くらいのところで「なんとか……」程度で、中盤の5章6章になったころには到底ついていけてなかったです。
その後「これじゃあマズイ」と思って、今度は大手専門学校の解説つきの参考書を購入して学習していたのですが、一通り理解できるようになったものの、試験本番では知識ですらギリギリなのに、ましてや制限時間に問題を解き切るなんていうことなど出来るはずもなく完全に歯が立ちませんでした。
ガイド:
初めての「簿記検定」、実際に受験してみての感想、気づいたことはありましたか?
小林さん:
実際に受験した感想としては、簿記に関していえば「理解する」だけでなく「理解して、素早く正確に解く」という実力が必要とされる資格という印象を受けました。
解っていても、時間がなければ全問解答できないので、必然的に不合格になる……という印象の資格。
受験日当日の思い出としては、やはり周囲の受験者たちの「音」にかなりプレッシャーを感じました。カタカタパチパチという電卓をはじく音が聞こえてくると「え!もう精算表の章まで解いてるの?」(精算表は後半の大きな設問なんです)とか、要らぬ想像が頭をもたげてきました。
>>敗因の原因は、勉強方法にあった?!次ページで、小林さんの「失敗談」に学びましょう。