韓国語/韓国文化・雑学

紀子さまご出産!~韓国の出産事情と韓国語

紀子さまのご出産に湧いた日本列島。今回は、韓国の出産関連の韓国語を学び、韓国独特の出産事情について見てみましょう。出産後に必ず食べるものや、過ごし方など、日本と大分違う面もあるようですよ。

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

アンニョンハセヨ? 紀子さまのご出産に湧いた日本列島。この世に生まれた命を喜び、祝う気持ちは万国共通ですね。今回は、韓国の出産関連の韓国語を学びながら、韓国独特の出産にまつわる文化について見てみましょう。出産後に必ず食べるものや、過ごし方など、日本と大分違う面もあるようですよ。

妊婦さんへのメッセージは?

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韓国語で「無事生まれますように」と暖かい一言を
仕事、プライベートに関わらず、韓国のお知り合いがいる方は、「妻が出産を控えていてね」、「実はいま、妊娠○ヶ月なんです」なんて話を耳にするのではないでしょうか。そんなときは、「축하합니다.(チュッカハムニダ/おめでとうございます)」(※「축하(チュッカ)」は、「祝賀」という漢字からきています)の一言はもちろん、こんな風に言ってみてはいかがでしょう。

「순산을 기원합니다.」
(スンサヌル キウォナムニダ/安産を祈ります→無事にお生まれになりますよう)

面白いのは、「순산(スンサン/順産)」という言葉を使っているところですね。日本語の「安産」の意味なのですが、微妙な日本語と韓国語の違いを見て取れるでしょう。

妊婦さんは、女王様

韓国では世継ぎを宿している妊婦さんはエライ! 誤解を恐れずに言うならば、妊娠期は女性が威張ることができる数少ない機会とも言えるでしょう。食べたいものや体調に大きい変化が現れる妊娠期は、わがままを言いたい放題言えるのだとか。

私の知り合いの韓国人男性は、奥さんが食べたいと言った隣町の食堂のキムチを、夜中にもらいに行ったそうです。「いや~、そうしないとあとが恐いですから」と笑っていましたが、「奥さんの妊娠期は、いつでも、どこへでも、奥さんが食べたいものがあったらそれを買いに行く」というのが、韓国人男性の使命なんですね。

男性同士でも、「昨日は妻のために、どこそこに何を買いに行った」とかいう話になることが多いそうです。一種の武勇伝ですね。女性からすると、「私が好きなら、○○から、△△を取ってきてっ」と、女王様気分になれるのでしょう。

よく、「韓国人男性の優しさとサービスは結婚するまで」なんて話をする人がいますが(もちろん、そうでない人もたくさんいるはずですよ!)、その話を聞いたら、韓国人男性のサービスは、出産するまでなのかなぁ、なんて思ってしまいました。

次のページでは、出産を祝うメッセージ、韓国のママ達の出産後の生活などをご紹介します。あるものをトコトン食べ、あるところにずーっと居るそうですよ。
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