妊婦さんへのメッセージは?
韓国語で「無事生まれますように」と暖かい一言を |
「순산을 기원합니다.」
(スンサヌル キウォナムニダ/安産を祈ります→無事にお生まれになりますよう)
面白いのは、「순산(スンサン/順産)」という言葉を使っているところですね。日本語の「安産」の意味なのですが、微妙な日本語と韓国語の違いを見て取れるでしょう。
妊婦さんは、女王様
韓国では世継ぎを宿している妊婦さんはエライ! 誤解を恐れずに言うならば、妊娠期は女性が威張ることができる数少ない機会とも言えるでしょう。食べたいものや体調に大きい変化が現れる妊娠期は、わがままを言いたい放題言えるのだとか。私の知り合いの韓国人男性は、奥さんが食べたいと言った隣町の食堂のキムチを、夜中にもらいに行ったそうです。「いや~、そうしないとあとが恐いですから」と笑っていましたが、「奥さんの妊娠期は、いつでも、どこへでも、奥さんが食べたいものがあったらそれを買いに行く」というのが、韓国人男性の使命なんですね。
男性同士でも、「昨日は妻のために、どこそこに何を買いに行った」とかいう話になることが多いそうです。一種の武勇伝ですね。女性からすると、「私が好きなら、○○から、△△を取ってきてっ」と、女王様気分になれるのでしょう。
よく、「韓国人男性の優しさとサービスは結婚するまで」なんて話をする人がいますが(もちろん、そうでない人もたくさんいるはずですよ!)、その話を聞いたら、韓国人男性のサービスは、出産するまでなのかなぁ、なんて思ってしまいました。
次のページでは、出産を祝うメッセージ、韓国のママ達の出産後の生活などをご紹介します。あるものをトコトン食べ、あるところにずーっと居るそうですよ。