愛の誓い
永遠の別れを感じた2人は、ヘウォンの故郷へ向かいます。ヘウォンの故郷には海を一望できる丘があり、その丘には寄り添うように2本の樹が立っています。よく見ると、この2本の樹の枝が絡み合い、1本になったように見えるのです。離れたくない2本の樹が1本になってしまった。これが「連理の枝」。2人の愛が象徴されています。海辺を歩きながらヘウォンがこう言います。
(チグム ナ ヘンボッケ/いま、私幸せよ)
(コマウォ。ナ サランヘ ジョソ/ありがとう。私を愛してくれて)
「행복해.(ヘンボッケ/幸せよ)」、「고마워.(コマウォ/ありがとう)」、「사랑해 줘서.(サランヘ ジョソ/愛してくれて)」。こんなシンプルな愛の台詞こそ、胸を打ちます。この海辺で2人は、まもなくやってくる別れを覚悟するのです。
難病の末の別れという、韓国映画ではよく見るストーリーですが、2人の愛の誓いを「連理の枝」に例えたところがこの映画の魅力だと思います。韓国映画に「사랑(サラン/愛)」は欠かせません。この映画ならではの「사랑(サラン/愛)」を是非感じ取ってください。
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