韓国語/韓国語の学び方

『連理の枝』で学ぶ、愛の韓国語(2ページ目)

愛し合う2人の姿を「連理の枝」に例えた美しい映画。韓国映画に「サラン/愛」はつきもの。この映画ならではの「サラン/愛」を韓国語と共に感じ取ってみましょう。

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド


愛の展開

へウォンの入院する病院で再び会い、気の合う2人は自然に親しくなっていきます。さて、韓国では「親しくなる」「親しくなった」しるしとして、あるものを変えます。そう、それは言葉遣い。

  • 「언제부터 나한테 반말하냐? 」

  • (オンジェブト ナアンテ パンマルハニャ/いつからタメ口なわけ?)

    この「반말」(パンマル/タメ口)は、「半分の言葉」という意味を持っていて、日本語では「タメ口」という意味になります。このパンマルは、韓国では特にお互いの存在をぐっと近づける魔法があります。このあたりから2人は「他人」という間柄から、特別な存在になっていくわけですね。

    病院にいることを好まないへウォン。ミンスがデートに誘います。長距離バスに乗って郊外に行き、時間を忘れて思い切り遊びます。するとあたりは真っ暗。終バスもとっくにいってしまいました。「どうしよう」と途方にくれるへウォン。しかし、ミンスは前日にここに来ていて、バス停の横に車を置いておくのでした。さすが、韓国! 女性への奉仕を欠かすことがありません。そのマメさに驚き、女性の扱いがなれているわね、と嫌みをいうへウォンに対し、

  • 「이런 건 처음이야.」

  • (イロンゴン チョウミヤ/こんなの初めてさ)

    ミンスはもう真剣に、へウォンを愛し始めているのです。

    愛の確信

    へウォンの病状は深刻でした。治る見込みがない上、先も長くないへウォンは「もう自分の前に現れないで欲しい」とミンスに別れを告げ、病院を出てしまいます。やっとのことで居場所を探し出したミンスは、土砂降りの中、ヘウォンが出てくるのを待ちます。その真剣なまなざし、痛々しい姿に胸を打たれ、ヘウォンは「もう会わない」という決心がぐらつきます。

  • 「바보야? 거기서 뭐해? …나 죽어.」

  • (パボヤ? コギソ モヘ? ナ チュゴ/馬鹿じゃないの。そんなところで何やってるの。私、死ぬのよ)
  • 「그래도 사랑해. 사랑해.」

  • (クレド サランヘ。サランヘ/でも、愛してるんだ。愛してる)
  • 「나도 사랑해.」

  • (ナド サランヘ/私も愛してる)

    雨の降る中の窓越しの抱擁です。「사랑(サラン)」は、そう、「愛」ですね。韓国映画にはこの「사랑(サラン)」が頻繁に登場します。恋人同士は「사랑해.(サランヘ/愛してる)」と、主にパンマル(タメ口)を使いますが、例えば俳優や歌手がファンの人々に、ファンの人々が俳優や歌手に「사랑해요.(サランヘヨ/愛しています)」と敬語で言ったりもします。
    • 前のページへ
    • 1
    • 2
    • 3
    • 次のページへ

    あわせて読みたい

    あなたにオススメ

      表示について

      カテゴリー一覧

      All Aboutサービス・メディア

      All About公式SNS
      日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
      公式SNS一覧
      © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます