仕事場からみるデンマークと日本の共通点
デンマークの著名なデザイナー「ヤコブセン」作の学校用ファニチャー。 |
Shoheiさん:はい、そう思います。まず、仕事をしていてとても驚くのは、働いている者全員が本当に平等な感覚で意見を言い合えることです。社長とインターンの学生の間ですらそれは同じで、社長も素直に学生の意見を受け止めますし、学生も物怖じせずに発言をします。自由や平等を尊重するデンマーク人の国民性がよく感じられます。
こうしたやりとりで若者の斬新なアイデアとベテランの経験が、とてもいいバランスを生み出していると思います。職場では常に議論がなされ、「勤続年数を重ねれば安泰」という考え方もそこにはありません。いい意味で、気持ちを常にハングリーに保つ効果も生み出しています。
また、デザインの現場という面で考えてみても、日本と北欧のデザインの基本的な考え方には共通点があるようにも感じます。例えば、人間工学に基づいたり、ユーザー中心の考え方に重きを置く点も日本と似ています。
仕事場でコンセプトのアイデアを出し合っていても、「この使い方をするときには体がこう向くよね?だからここに○○を配置して…」などと、日本と同じように、常にユーザーの姿勢や動作などを考えながらデザインしています。もちろん、それぞれの会社や個人の考え方は十人十色ですが、それでも、私は日本と似た「モノ作り」の空気を肌で感じています。
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