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デンマークのワーキングホリデー事情(上)

ワーキングホリデー体験談。今回はデンマークのコペンハーゲンでワーキングホリデーを体験しているShoheiさんに話を伺いました。デンマークでの仕事、物価、税金、文化面での日本との共通点など、盛りだくさん!

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

留学ガイド

日本とデンマーク間のワーキングホリデー制度は、2007年10月に両国の関係をより緊密化する目的で導入されました。これにより、日本国籍の人が休暇目的で長期間デンマークに入国することが可能になり、滞在期間中に旅費を補うための仕事に就くこともできるようになりました。

ところが、始まったばかりということもあり、まだまだデンマークの情報が足りないのが実情です。デンマークでのワーキングホリデーが始まり、2009年で3年目を迎えますが、初年度のビザ発給数は13件、2008年度は66件で合計79名にしか、デンマークでのワーキングホリデービザは発給されていないのです!累計でのビザ発給数が最も多いオーストラリアは17万6千名がビザを手にしていますので、いかにその希少価値があるか!?ご理解いただけるかと思います。

そんななか、とても貴重なデンマークでのワーホリメーカー(ワーキングホリデービザで滞在する人)のひとり、Shoheiさんにデンマークでの生活情報、仕事情報を伺うことができました。今週、そして次週と前編・後編に分けてご紹介します。前編では、デンマークの特性を、後編では快適に暮らすための秘訣をお話いただきました。

それでは早速インタビュー開始です!

INDEX
デンマークで英語は通じる?……P3
ワーホリメーカーに仕事はある?……P3
コペンハーゲンでデザインの仕事に就く……P4
”Hyggelig”(ヒュゲリ)というキーワードとデンマーク人の美意識……P5

カナダ滞在中に一転、デンマークへ

ワーキングホリデー・デンマーク
コペンハーゲンでワーホリの方々と集まって情報交換。
ガイド: Shoheiさんはカナダでワーホリ参加中だったとか? それなのになぜ、デンマークに行くことにしたのですか?

Shoheiさん:私はデザイナーの仕事をしているのですが、以前から、北欧の「モノ作り」には興味があり、その独特の雰囲気や高い完成度に惹かれていました。デザインを参考にする上で、単に形となって具現化した表面的なものだけではなく、デザインの根底にある哲学的な部分を吸収したいと常々思っていました。「どういう精神や風土からこういうものが生み出せるんだろう?」そこが分かってこそ、価値があると思っていたのです。

私自身のキャリア形成としても、いつかはチャンスを得て北欧の「モノ作り」に携わり、日本には無いノウハウを持ち帰ることができたら、という長期的なビジョンは考えていました。

そもそもカナダへのワーホリは、英語力強化のための最初のステップでした。それを実現させ、カナダに滞在していたときに、幸運にもデンマークにもワーキングホリデー制度が開かれたことを知ったのです。

>>カナダでの就労ビザオファーを蹴ってデンマークへ>>
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