日本は物価が高い、特に家賃が高いと言われていますが、たしかに、前回の記事世界で一番物価の高い都市はどこ?でご紹介した、国連の世界各国への派遣スタッフが調査した生活費指数によると、日本は不動産にかかる費用の比率が高いという数字が出ていました。

では、実際にどれくらい高いのでしょうか? よくニュースなどで不動産価格が発表されますが、その多くが商業地の土地価格比較のため、留学生の皆さんが気になる『家賃』の世界各国比較のデータは少ないのです。

現在、世界各国の集合住宅の家賃を比較しているデータには、(社)日本不動産鑑定協会が調査している『世界地価等調査』があります。2~3年に一度調査しているもので、平成19年版は現在集計中とのこと。今回はひとつ前の調査、平成17年6月に発表されたデータをご紹介します。

東京は5番目に家賃が高い都市

調査対象となったのはOECD(経済協力開発機構)加盟国の14の都市。賃料の比較にあたっては、OECD購買力平価を円換算し、東京を100とした指数で比較しています。

※)購買力平価とは......各国の通貨で同じ商品を購入する際にいくらかかるかによって為替レートを判断するものです。購買力平価の中でも有名なものに、ビッグマック指数というものがありますが、これはイギリスの経済専門誌『エコノミスト』によって考案されたもので、マクドナルドのビッグマック1個の価格を比較することで為替レートを算出します。例えば2007年7月5日のビッグマック指数が発表されていますが、アメリカで$3.41、日本では280円で売られているため、ビッグマック指数では$1=82.1円となる訳です。当日の為替レートは$1=122円なので、為替相場がかなり円安感があります。世界中で同一品質のものの販売価格を比べるので、投機などによって大きく変動する為替レートよりも商品価格を基準にするため安定しており、生活の実感に近い価格と言われています。

調査結果には、為替相場の比較とOECD購買力平価での比較の2種類ありますが、現在調査時期の為替よりも円高傾向にあるため、より直近値に近いOECD購買力平価でご紹介します。

■集合住宅の賃料(月額1?当たり)の月額新規賃料比較
世界の家賃比較
 



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