小学校で学ぶ「英語」の中身は?
NPO小学校英語指導者認定協議会ホームページ |
小学校で学ぶ英語の中身として、中学校で学ぶ英語の前倒しになってはいけないとの基本路線があります。小学校では文法主体ではなく、「英語でのコミュニケーションの素地を作る」ことを主眼とする方針です。
「これまでは中学校で一斉に英語を詰め込もうとしすぎたとの反省から、小学校では「聞く」「話す」ことに慣れ親しませ、中学校ではそれに加えて「読む」「書く」ことを教えることで、「中学での負担を軽減するという狙いがある」そうです。
実際モデル校で実施されている英語の授業では、「英語ノート」と呼ばれるビジュアル中心のツールが、2008年3月から使用されています。これは、中学校1年の教科書とはまったく異なった内容で、文章はほとんど書かれていない、ビジュアル中心のサブテキストのようなもの。これを使って文法やスキルを教えるのではなく、体験活動を通して、言語や文化について理解を深め、英語の音声や基本的な表現に慣れ親しみ、人と人のつながり方を育成する目的があるとのことです。
英語を授業に取り入れることで、クラスのコミュニケーションが良くなる?
「英語を授業に取り入れることで、クラスの潤滑油になることもある」と山口さん。それは「普段は聞かない質問も英語の授業ではできる」ため、互いを知るきっかけになるのだそうです。英語活動実施校の事例報告によると、小学生から「英語を通して、人とつながる喜びを覚えた」「学ぶことが楽しいと思えるようになった」という感想が出ているという。教師からも、「学校が明るくなった」「授業中の子供たちの目の輝き、生き生きとした姿を見て、授業に対する考え方が変わった」との反応が寄せられており、「言葉を使って他者を理解し、分かり合うようにする作業は、コミュニケーションの取り方を知る意味あいもある」ようです。
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