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世界のエリート養成!ボーディングスクール(2ページ目)

子供の個性を最大限に引き出し、世界と対峙できる人材を数多く輩出しているという「ボーディングスクール」について、留学のコンサルタントの斉藤克明さんにお話を伺いました。

河東 英宜

執筆者:河東 英宜

留学ガイド

海外進学を考えるのであれば、中1からがベスト!

ジュニアボーディングスクール(中学)の名門Fay Schoolの正面。世界中からエリートを目指した中学生が集まる。
ガイド:斉藤さんはどの学年から行くのがベストと考えますか?
斉藤さん:日本を含め世界の中での大学進学を考えるのであれば、中学校1年がベストです。留学年齢が下がれば下がるほど、英語力のハードルが低くなります。私は年に4-5回、留学を希望するご家族と留学先決定のための学校訪問を行います。中学校2年生くらいまでの学生であれば、英語力よりも、過去3年間の日本の学校での成績と日本語で行う通常の知能テストの結果で合否を判断されます。
能力はあるのに、英語力だけの問題で難関ボーディングスクールに進学できないのはもったいないことですから。

ガイド:留学生は日本人以外では、どこの国からの方が多いですか?
斉藤さん:ここ10年間、アメリカのボーディングスクールを何度となく訪問して感じるのは、韓国や中国からの学生が激増していることです。ボーディングスクールの入試担当者に留学生の数を尋ねると、日本からの学生は5人以下でも韓国からの学生数が15人を上回る学校がたくさんあるのです。

私が学校のロビーや待合室で必ず会うのも韓国からの家族です。親の職業はドクターや企業オーナー、投資家など高学歴で社会的・経済的に成功をおさめた人々です。親はもちろんのこと、彼らの子供たちも10代半ばにして普通に英語を話します。彼らにボーディングスクールへの志望の動機を聞くと、ほとんどがアメリカの大学を目指すためと答えます。

ガイド:韓国や中国からの留学生が増加している背景は?
斉藤さん:これからの日本や韓国では、先進国の一般傾向である労働人口の減少により国内の市場も減少します。そのなかで韓国、日本が生き残ってゆくためには世界の市場に今まで以上に積極的に参加して、その競争力を維持しなければいけません。現在は、言うまでもなく日本や韓国の多くの企業が世界市場を相手にし、実績をあげていますが、それがいつまでどのような形で続くのか予測はきわめて困難です。

国際社会がボーダレスになるなかで、韓国や中国の知識層がその子息をアメリカのボーディングスクールに委ねるのは、これからの世界に対峙するにはアメリカのボーディングスクールから大学へ行くことがベストな選択であると判断しているからです。


>>なぜ、ボーディングスクールに世界中から学生が集まるのか?>>
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