留学会社を利用することによるデメリット
「語学留学指南」本橋幸夫著 ナカニシヤ出版 |
本橋さん:デメリットを挙げるとすれば、応対の悪いエージェントを選んでしまうと、申し込み後も、やり取りを続けている間はその応対に納得できなかったり、ストレスを感じてしまうということでしょう。
その場合は、状況をその留学会社の責任者に話して、担当を代えてもらうことで多少はストレスを緩和できるかもしれません。留学会社に問題があるというよりも、留学カウンセラーとの相性の問題も往々にしてあります。
ガイド:時として留学会社と留学生との間で、トラブルが生じることもあると思いますが、どのようなケースが多いのですか?
本橋さん:留学会社とのトラブルで最も多いのは「キャンセル時の返金規定に関すること」、「カウンセリングで聞いていた内容と実際の話の食い違い」、「手配ミス」などです。留学会社の落ち度による「手配ミス」以外は、ある程度、カウンセリングを受けている側のほうが、注意をすれば回避できる内容です。
むしろ、多くの語学学校が授業料を返金しない方針ですので、一般の人が交渉するのはかなりハードルが高いといえます。
ガイド:留学前の語学の習得度など、ひとり一人が異なった状況にあると思います。そのなかにあって、皆さんそれぞれの基準で、これらのメリット・デメリットを検討した上で、自分の好み、状況に合ったほうを選べばよいということですね。
本橋さん:その通りです。その上で留学会社を使うことになった場合、次は評判のいい留学会社選びに入ります。
ガイド:ありがとうございます。
どういった視点から良い留学会社を選べばよいのかについては、次回後編でお伝えします!
以前、特集しました「実際にあった留学トラブル事例」シリーズは、未だにアクセス数も多く、皆さんの関心の高さを実感しています。
今回そして次回とご要望の寄せられている「留学エージェントの選び方」を本橋さんに取材しお伝えします。続編「失敗しない留学エージェントの選び方」に続きます。
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