【危険物取扱者が役に立つ仕事とは?】
総務系職場には、資格が役に立つ仕事が多いのですが、この「危険物取扱者」もその一つです。
金融業や商社の場合は少ないと思いますが、製造業の場合は、工場の中に、化学物質を扱う部署が存在することが多いものです。一般的には、危険物取扱者が必要になるほどの危険物が存在するのは、ごく一部の化学工場だけだと思われるのですが、実際にはそうでもないのです。
単なる組み立て工程だけを担当する工場でも、重要なラインは、停電の時も確実に動かせるように発電機が設置されていることがあります。この発電機は、ガスタービンやディーゼル機関を利用しているのですが、その燃料は、重油や軽油を使います。これらは、消防法で定める量を超えた場合は、それぞれ危険物としての規制を受けます。
通常、工場のラインと空調機を動かすだけの燃料を貯蔵するには、数千から数万リットル入るタンクを用意しますが、これが危険物としての規制を受ける可能性があるのです。これを取り扱うために、危険物取扱者の資格を持った者の中から管理する責任者を選ぶことなどが法令で定められています。
実は、IT産業においても、電源が必須であるコンピュータセンターには大型の発電機が準備されていることが多く、ここでも活躍の機会があるのです。
【危険物取扱者の種類は?】
一口に「危険物取扱者」と言っても資格の種類は結構沢山あります。担当できる業務の範囲によって、上から順に甲種、乙種、丙種と3段階あり、取扱できる危険物の種類によって、第1類から第6類まであります。
一般的には、ガソリンや軽油が含まれる第4類乙種の資格を取得する人が多いのですが、実際に危険物の管理を行う人はその種類に応じて取得する必要があります。
【資格取得の方法は?】
危険物取扱者の試験は、(財)消防試験研究センターが主催しています。公式サイトには、全国の試験日程や願書の記入方法が記載されています。この資格は、ガソリンスタンドの従業員にとって必須とも言える資格であるため、取得する人が多く、毎年20万人以上が合格しています。試験の数も多く、先にあげた第4類乙種は、東京では毎月3回くらいは実施されています。
また願書は、全国の消防署で入手可能です。
【勉強方法】
市販のテキストで十分だと思われます。問題集1冊こなせば合格できるレベルに達すると思われますが、別途講習会もあります。また、まだ数は少ないのですが、お勉強サイトもあります。ちょっとした化学の知識があれば、あとは法令の勉強だけで取得可能な資格ですが、意外とつぶしが利くのです。
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