今やほとんど全ての企業・学校・研究機関にはパソコンが導入されています。その利用方法は、電子メールやWWWブラウザの閲覧の他、企業内システムへのアクセス、社内文書作成など多岐にわたります。そして、万一このパソコンにトラブルが発生したら、場合によってはその間、ずっと仕事がストップしてしまうことにもなりかねません。特にホワイトカラーの職場では、深刻な問題になります。
 例えば、昨年もKLEZ,オパサーブなどのコンピュータウィルスが猛威を振るいました。最近のコンピュータウィルスは、一つのPCだけでなく、職場全体のネットワークを麻痺させるなど悪質なものが多く、一度感染すると、企業全体が多大な損害を蒙ることもありえます。
 さて、このような被害から企業を守るためには、社員全員がPCの専門家と同等の知識・技能を身に付けるか、PCの専門家を雇って、いわば助っ人として職場に常駐してもらうしかありません。前者の選択は、PC本体とソフトウェアの進化が急な現代においてはあまり良い考えとはいえません。そのために膨大な時間を費やすくらいなら、本業に邁進して欲しいというのが経営者の本音でしょう。
 やはり、パソコンの専門家に登場願うしかありません。
 「パソコン整備士検定」はそんな専門家の技術・知識を認定する初めての公的資格なのです。
 従来は、コンパック社(現HP社)がわずかに、自社のハードウェアに関する認定資格制度を実施していましたが、これも主にサーバと呼ばれる大型マシンのためのもので、職場や家庭にあるようなパソコンを対象にした資格はほとんど存在しませんでした。

【資格の種類】
 パソコン整備士には1級から3級の3段階あります。

呼称 レベル
1級 パソコン整備士 パソコンのハード・ソフトの理解が十分あり、倫理規定を理解し実践している人。パソコンメンテナンス業務の企業経営が出来る資格者です。
2級 パソコン整備副士 パソコントラブルの際にアドバイスやメンテナンスができる人です。
3級 パソコン診断士 基本的なパソコンに関する知識を持ち、他の人に指導が出来る人です。

【パソコン整備士資格が有効な職場とは?】
 主に企業内のパソコンのメンテナンス要員としての活躍が期待されていますが、そのほかにも家電リサイクルの考え方から廃棄パソコンのデータを完全に消去するための技術者としても活躍できると思われます。
 また、パソコン教室のインストラクターや、学校でのパソコン指導員にもなれます。

【試験の概要】
 3級は、ハードソフトの基礎的な知識、個人情報の保護といった倫理規定が出題されます。2級は、これをさらに高度にしたもので、BIOSの設定などが追加されます。1級になるとさらにネットワークコンピューティングなどの技術的に高度な内容が追加されます。
 2級までは筆記試験だけですが、1級には小論文と面接まであります。
 今年の試験は、3級・2級は5月18日に行われます。1級は11月です。

【パソコン整備士資格の特徴】
 各級の説明にも出てきますが、パソコン整備士には他のベンダー資格などには無い「倫理規定」が存在します。これは企業内に置かれているパソコンの中には電子メールのような個人の信書に相当するような文書や、社内機密文書などが格納されている事が多く、これを整備する人が外でその内容を漏らすようなことがあってはならないという配慮からです。

【パソコン整備士の将来性】
 企業や学校また家庭におけるパソコンの重要性を考えると、このような資格が無かったのが不思議なくらいです。まだ資格所有者は少ないようですから、今のうちに取得してしまうのが得策かも。

【関連リンク】
 NPO パソコン整備士協会


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