2002年8月、厚生労働省は、「キャリアキャリア・コンサルタントに係る試験のあり方研究会」の報告としてキャリアコンサルティングの重要性が増していることを指摘。厳しい雇用失業情勢の下、求人と求職の効果的なマッチングや個人主導のキャリア形成を進めるキャリア・コンサルタントの養成が急務であるとして、その能力検定のあり方を提言しました。これに基づいて、「キャリア・コンサルタント検定」が生まれたのです。

【背景】
 端的に言うと、昨今のホワイトカラーの失業の増加は、必要とされる人材と既存の人材が持つスキルのアンマッチが背景にあると思います。これを解消するためには、企業人として豊富な経験を持ち、なおかつ一定のカリキュラムに基づく教育を受けたコンサルタントが助言することが必要であると考えられます。

【カリキュラム】
 必ずしも養成講座を受講することが検定の要件になっているわけではありませんが、いきなり受験してもかなり難しい試験だと思われます。養成講座はいくつかの専門学校などで行われています。通信講座の場合、費用は約4万円程度が主流のようです。
 そのカリキュラムは、「自己理解と問題解決」、「キャリア開発」、「人事労務管理」、「カウンセリング」などが主体となっています。

【検定】
 検定は、厚生労働省よりキャリア形成促進助成金対象の指定を受けた機関によって実施されます。その一つである「NPO生涯学習」では、推奨カリキュラムを修了してなおかつ、社会人経験3年以上を受験の要件としています。今年度ですでに5回の検定を終えており実績のある検定です。

 試験の内容は、筆記試験が択一式60分、論文90分。
 そして、二人一組になって具体的な課題に対してロールプレイングを行う実技試験があります。

【今後の展望】
 社会人経験3年以上が要件と言っても、実際にはもっと長い経験を持った人がコンサルタントになることを想定していると思われます。若い人がいきなり取得して役立てようというよりも、もうすぐ定年を迎えるにあたって、後進に自らの経験を元に助言したいという意欲を持った熟年層に合った資格であろうと思います。
 今だけでなく、今後は個人別のキャリア形成は今にも増して重要になってきます。希望する人は早い目に取得して実践に役立ててはいかがでしょうか?

【関連リンク】

 NPO生涯学習

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