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レッドハット認定技術者(RHCE)の真価は? レッドハット認定技術者

レッドハット認定技術者(RHCE)は、その取得の困難さから、米国でも高い評価を受けている資格。どう難しいのか?またその将来性は?

執筆者:山下 智之

レッドハット認定技術者


 レッドハット認定技術者(RHCE)は、レッドハット株式会社が主催する文字通りレッドハット社製品の利用技術を認定する制度です。RHCEは他のベンダー資格とちがってUNIXの実務を重視するため、全部で6時間の試験時間中、いわゆる筆記試験は1時間だけで残りは全て実技という極めてハードな内容になっています。
 それだけに、資格の価値も大きいといえるでしょう。


 レッドハット認定技術者(RHCE)は、まだ出来て数年しか経っていない認定資格ですが、米国のITベンダー系資格の評価サイトの一つであるCert Cities.comからはトップ10に入るという評価を得ています。
 理由の一つは、レッドハットLINUXが業界でトップシェアにあることです。
 LINUXというのは、作者が著作権を放棄して世に広めることを望んだと言われていますが、企業が利用する場合、バグ対策や機能向上のためのサポートを受けなければなりません。その業務を行う会社としてレッドハット社は業界でトップにあるのです。LINUXの利用技術を磨くならシェアの大きい製品を対象にした方が良い訳で、この点から評価されているわけです。
 それ以上に、このテストが非常に難しく、取得することが技術者の間ではステイタスとなっていることを挙げています。

 どう難しいかというと、先ず実技の時間が非常に長いこと。試験の構成は以下のようになっています。

教科 時間 配点
デバッグ試験 2.5時間 100点
択一試験 1時間 100点
サーバ設置およびネットワークサービスセットアップ試験 2.5時間 100点


 この中のデバック試験についてある体験者は「実際にシステム管理をやっていて、ハマッタ時と同じ状態になる」と言っています。このハマルという言葉は業界ではよく使われるのですが、システムがハングするなどのっぴきならない状況に陥っていて、システムを利用しているユーザから矢の催促を受けているような状況を言います。端末にかじりつきならが、額からは冷や汗がしたたり落ちているような感じです。
 それをわずか2時間半くらいの時間で片付けなければならないのですから、かなりの腕前と言っていいでしょう。
 それは「サーバ設置およびネットワークサービスセットアップ試験」にも当てはまります。通常システムのセットアップは手順書を作成して行うか、先輩立会いのもとでやるか、いずれにせよ慎重に計画して行うものです。それをテスト会場ではマニュアルも何も無しに行わなければなりません。マイクロソフト系のシステムならともかく、UNIXの場合はコマンドラインからの操作が多いため、かなりシステムに精通していることを要求されるでしょう。
 これらの試験を通じて全体で80%以上の得点を得なければなりません。しかも、50%以下の教科が一つも無いことが条件です。
 この難しい試験に挑むためのトレーニングコースも用意されています。全くの初心者を対象としたコースから上級者用まであり、それぞれ4日間となっています。全部受講すればRHCE相当の力がつくのでしょうが、内容は結構専門的です。


 レッドハット社としても、試験が難しいことは承知しているのでしょう。この夏からは、RHAP(Red Hat Accredited Professional)資格を導入することを発表しました。
 これは、3種類あり、それぞれの段階に分かれたトレーニングを修了することが条件となりますが、いきなりRHCEを受験するよりは簡単に取得出来るでしょう。レベルに合わせてブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類が用意されています。順番に取得することによって、自分のレベルを認識することも出来ます。

 日本ではまだまだ馴染みが薄いLINUXですが、米国ではかなり浸透してきており、いずれは日本でも同じ状況になることが予想されます。それだけに業界トップのレッドハット社の認定資格は極めて有望であると思われるのです。

 RHCE認定試験およびトレーニングの公式サイト

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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