レベル2発音練習メニュー
レベル2:ピンインの読み方は一通りわかっていると思うが声調が時々取れなくなる。中国語文をなめらかに読むのは難しい。目標:声調を確実に取り、ピンインに振り回されず文章の意味を考えながら中国語文をなめらかに読めるようになりましょう。
■ステップ1:本当に個々の発音が確実に自分の体に定着しているのかどうか、確認しましょう。
レベル2の発音練習に入る前に、まずはレベル1を本当にクリアしているかどうかを確認しましょう。
ご存じの通り、中国は広大な国で地方ごとに方言があり、同じ中国人同士でも住んでいる場所が違えば全然言葉が通じません。ですから、「発音なんか二の次、とにかくコミュニケーションが取れればよい」というのもひとつの考え方でしょう。実際に、発音は日本語訛りとか巻き舌音が全然できていなくても十分に中国人と渡り合うコミュニケーションが取れる人は大勢います。
中国語というツールをどのように利用するかは、人ぞれぞれだと思いますので、そのような考え方も否定しません。ですが、ここはあくまでも「美しい普通話の発音を身につける」ための記事ですので、あえてこのステップを設けました。
■ステップ2:強調する部分を意識して文章を読みましょう
このステップは、レベル1の筋トレのように明確なメニューを挙げることが難しい部分です。
中国語の先生について学習している人は、先生のアドバイスが具体的にもらえると思いますので、独学者の方に向けて方法論をご紹介します。
●まずは、練習用の中国語文を用意します。NHK中国語講座などの教材文、ドラマ部分など、音声のお手本があって、読む練習をしやすい分量のものがよいでしょう。
●お手本の音声をじっくり聞き込み、文章の中で強調されている部分を見つけます。声が大きい部分、強い調子で読まれている部分が、それです。
●強調部分をチェックしたら、そこを意識しながら、お手本の発音を追いながら声に出して読みます。
●強調部分は、声が大きいだけでなく、他の部分に比べると四声のメリハリが大きいことに気づき、それを意識してください。
1声→より高い部分で伸ばす
2声→より高い部分に上がる、急激に上がる
3声→うんと低く落ちる、低い部分が長く伸びる
4声→高低差が大きい、急激に下がる
同じ声調でも、文章の中で高低差があり、上げ幅、下げ幅の違いがあるのです。そのことをよく聞き取って真似をしてみてください。
このレベルになると、既存の四声記号だけでは物足りなくなるかもしれませんね。自分なりに使いやすい記号を作り、お手本をよく聞きこんで、リズムや音の高低を書き込んでみましょう。
強調部分を意識することで「ピンイン通り読む」というレベルから一歩前進し、より中国語らしい、なめらかな発音ができるようになります。
■ステップ3:文章の意味を考えながら読みましょう
ステップ2で文章の強調がうまくできるようになったら、ピンインに頼らず漢字部分だけを見て、文章の意味を考えながら読んでみましょう。
適宜、お手本の音声をチェックすることもとても大切です。お手本のモノマネをするくらいの気持ちで、気持ちを入れて読んでみることをおすすめします。
レベル2発音練習は、発音練習教材を変えることで、いくらでも高レベルな練習ができます。
最初は短い文章でゆっくり、じっくり練習します。自分が使っているテキストをそのまま発音練習教材として使い、できれば丸暗記するくらいに読み込んでみましょう。体で覚えたフレーズは、なかなか忘れません。
文芸作品や評論文なども同じノウハウで発音教材として使うことができます。そこまで来た人はレベル3発音練習に挑戦してみてください。
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