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2007高級炊飯器・Vol1~釜と炊飯方式が鍵!(3ページ目)

究極のご飯を目指して熱い戦いを繰り広げている“高級炊飯器”夏の陣。現時点で発売となっている新製品に迫ります!

執筆者:戸井田 園子

“真空”がおいしさの鍵!~東芝・真空圧力炊き

東芝
真空圧力炊きV.VIP 特筆すべきは「真空」の効果。酸化を防ぐ・真空状態で米の中の空気が追い出され、代わりに水が浸透するなど、その理論に納得性があります。おいしいご飯を炊くための基本条件として「最適吸水」と「最適過熱」を柱とし、真空技術がさらに進化!では、その特徴をご紹介します。

・品番:RC-10VSA(1.0L)/18VSA(1.8L)
・発売:2007年8月1日発売
・参考価格:約8万円


■水温最適浸し・炊飯容量最適浸し
最大の特徴は、真空技術で「米の浸水」が決め細やかにコントロールできるところ。おいしいご飯を炊くためには、季節や地域・炊飯量により、米の浸し時間を変える必要があるとのこと。理想の含水率は、28~29%。新機種では、水温・炊飯量に合わせて浸し時間をコントロールし、理想の含水率にすると言うからオドロキです。これはスゴイ!
どんな水温・量でも、理想の含水率を実現します。
■真空新鮮予約
実は、自然吸水2時間だと含水率は高くなるが芯まで吸水していないとか。その結果、浸し時間が長くなる「予約」の場合、ふやけた炊き上がりになるそうです。そこで予約の場合、炊飯直前にふやけた米を真空の技術で引き締め、最適水分量に戻すそうです。これまたスゴイですよね!
長時間水に浸しても、真空引き締めで最適水分量に!
■40時間保温
真空状態で保温することで、長時間保温を実現してきましたが、新機種ではさらに、平均気圧を低くできるようになりました。安定した真空状態で保温することにより、ご飯の理想的な含水率【62~63%】をキープし、白くて黄ばみのないご飯を維持。その結果、さらに長い40時間という長時間保温を実現しました。
40時間保温と旧機種24時間保温との比較解説パネル
★注目ポイント★
「加熱方式」と「釜の素材」による競争が激化している中、徹底的なお米の水分コントロールで、おいしい炊飯を目指したのは、他社との大きな差と言えるでしょう。確かに、水温・季節・量・時間など、様々な要素に影響される浸水状態を、きめ細やかにコントロールできるのは、四季のある日本には重要なポイントだと思います。進化した真空技術はスゴイ!!と感動したガイドでした。

★試食の感想★
冷めてたご飯でもおいしい!これならお弁当でも安心。 今回は、冷めたご飯しか試食してないので、炊き立ての味の感想がお伝えできないのですが、食感・旨み・甘みともにバランスが良く、おかずを引き立てる優等生な印象のご飯だと感じます。また、冷めててもおいしかったので(笑)お弁当でも安心でしょう!

【参考】東芝・リリース

*-*-*-*-*

これらの高級炊飯器を見ていると、その進化と賢さには本当に驚きます。炊飯器は「味」が一番大事なのですが、このランクになると、どの炊飯器でも“おいしい”のは当たり前というのが正直なところ。強いて言えば、各社の味の特徴は若干ありますが、甘み・硬さなどが調整可能となっている今、それも大きな差にはならないかもしれません。それに対し、差がはっきりでるのは「炊飯方式」と「釜」です。各社の技術をしっかり把握し、自分が一番納得できるタイプを選ぶことをおすすめします。

タイガー・三菱・SANYO・象印の新機種については、以下の記事にて紹介していますので、ぜひ合わせてご覧下さい。!

【関連記事】
 10万円を超えた炊飯器!SANYO純銅釜の実力
 2007高級炊飯器・Vol.2~遠赤効果が鍵!
【参考INDEX】炊飯器関連・ガイド【記事】


東芝・真空圧力炊き
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