フランス/フランスの観光・世界遺産

これぞ車の歴史、ミュールーズ自動車博物館

ロールスロイス、ベンツ、フェラーリなど、クラシックカーからF1まで、車の歴史をすっぽりと巨大な空間に収めたミュールーズ自動車博物館。なかでも圧巻は超高級車ブガッティコレクション、これは必見!

執筆者:赤木 滋生


入口にいきなりブガッティの2シーターロードスター。整備は完璧、すぐに走れます。値段?聞かないほうが良いでしょう。
農業国フランスはワインとチーズしか作っていないと思われがちですが、実は先端技術の結晶、航空機のメーカー世界一であるエアバス社はフランスにあるなど高度な技術を持った工業国でもあるんです。つい最近日本であったF-1レースでも、優勝したのはルノーであったように、自動車の分野でも負けてはいません。そんな技術先進国が長い自動車の歴史を語る巨大博物館、ミュールーズ自動車博物館に行ってきました。

INDEX
  展示室に入ってビックリ!
  エンジン付馬車からハイテクF-1まで
  超高級車は別室で


展示室に入ってビックリ!


どれ一つとっても希少な歴史的クラシックカーがずらり。これが横方向。縦方向となると奥が見えないほど広大。
博物館はミュールーズ郊外、トラムに乗って15分ほどで着きます。展示物が車だけに建物は平屋でわりとそっけがありませんが、中に入ってびっくり!まずぴかぴかに輝くおしゃれなツートンカラーのブガッティロードスターがお出迎え。思わず口元からよだれが垂れそうです。でもこちらのコレクションが膨大なことは有名です、こんなところで流してちゃ後が心配、とりあえずに入ってみましょう。


19世紀の発明直後の車はエンジン付馬車。タイヤはソリッド。もちろん起動は手回し。
一歩中に足を踏み入れて、またまたびっくり!はるか彼方の突き当りまでびっしりと見たこともないようなクラシックカーが並んでいるじゃないですか。よだれをセーブしてて良かったですよ、本当に。で、横を見てみてさらに、またまたまたびっくり。こちらは先がかすんで壁も見えないほどの奥行き、いったい何台車が並んでいるのやら見当もつきません。

気を取り直して、まずダイムラーの自動車発明直後の車から見て行きましょう。最初の頃は馬車の馬を外し、座席の下にエンジンを載せただけ。車輪は空気の入っていないムクのソリッドタイヤです。最初にこれを見た人は驚いたでしょうね。馬もいないのに馬車が動いてゆく!?

  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます