駐輪場での女性の被害
ターゲットはどこに? |
かつては、ストーカーに駐輪場で待ち伏せされて、殺害されてしまった女子高生もいました。最近は、監視カメラを設置した駐輪場もありますが、死角もあります。そして、何よりも、「駐輪場には自転車を止める人だけがいる」という思い込みが弱点になるようです。ひと気のない場所で遭遇したときは、警戒心を持つべきなのです。
駐輪場は自転車の数は多いけれども、人の数はまばらです。朝夕の比較的、人の動きがある時間帯であっても、広い駐輪場の中では、それほどすぐそばに人がいる、という感覚はないものでしょう。元々、悪いことをする人がいるとは思っていないのですから、油断しているということになります。。
性犯罪被害の発生場所のうち、駐車(輪)場での被害は、全体の5.2%ですが、屋外での性犯罪のうちでは、約26%、4件に1件以上発生しています(警視庁統計より)。しかしながら、これはあくまでも、警察署が認知した件数であるだけなので、実際には、届け出をされない、犯行はこの何倍も発生していると思われます。
やはり、これから登校あるいは出勤しなくてはならないときに、交番に駆け込んだり、警察官を呼んだり、といったことは、日ごろ、それほど親しくする分野の人ではないために、ためらいがちです。また、いろいろと訊かれることが苦痛になるかもしれません。
いまだに「私にも隙があったのかも。もし、そう言われたらどうしよう?」という気持ちを持っている人もいるかもしれません。しかし、どんな小さな被害であろうと、届け出をすることは、次の被害者を出さないために必要なのです。事件があったことを広く告知できますし、ポスターなどで注意を呼びかけることができるのです。面倒と思わず、必ず届け出るようにしましょう。
次ページでは、ある女子高生の被害体験をご覧ください。