自分を守るコツ
「テレビの音がして、いることがバレているのに返事をしないのはちょっと…」と言う人もいるようですが、在宅しているのに返事が出来ない場合もありますし、いるのに返事をしない、こともひとつの手段、意思表示でもあります。(夜中の来訪者には応答しませんよ)というわけです。本当に用事があるのなら、ドアを叩いて「××さーん」と言うでしょう。それに普通は家にまでたずねてくるような知人であれば電話番号を知らないはずはありません。事前に電話をかけてくるでしょう。今時、冠婚葬祭をのぞいて「電報」というのもあまりないでしょう。
ドロボウがその家に人がいるかいないかチェックするために「ピンポーン」と押してみる、ということも実際にあるわけですが、それだけでなく、灯りがついているか、物音がしないか、人の気配はしないか、あるいは電気メーターの動きを見て確認するといいますから、返事をしないというだけで侵入してこようということにはならないのではないでしょうか。
もちろん、侵入されないようにドアや窓の施錠はしっかりしておく必要がありますが、これは来訪者があろうとなかろうといつでもしておくべきことです。
「オートロック」タイプの集合住宅では建物入り口で部屋番号を押して居住者にドアを開けてもらうタイプがあります。これも気をつけないと「オレだよ」「開けて」など同居の家族のふりをしてドアを開けさせる場合があるのです。
短い言葉で、インターホンを通した声では、誰の声か見分けがつかないでしょう。うっかり家族の誰かか来訪予定者だと思い、開けてしまうわけです。何軒か押してみれば必ず開けてもらえるとも言われています。自分や同じ建物の居住者に何かあっても困ります。オートロックドアの開錠は慎重にしましょう。
「ドアスコープで確認してから考える」という人は、足音でドアに近づく様子がわからないようにした方がいいでしょう。ドアの前にいる人がドアに耳をつけているかもしれません。また、ドアスコープをのぞいてみて、同じように反対側からのぞき込んでいる人とバッチリ目が合った、なんてことがないように気をつけましょう。
ドアスコープでも灯りがついているかいないか、人が近づく様子などはわかるものです。内側からドアスコープの上にマスコットやプレートなどで見えないように工夫しましょう。
たしかにいったい誰だったのか? ということは気になりますから、少し時間をおいて、念のためそっと確かめてみてもいいでしょう。隣のお宅へ行ってセールスをしている様子が見えるかもしれません。
また、ホームセキュリティシステム等で、監視カメラつきならば応答する前に相手を確認できますから安心です。
悪質商法のえじきになったり、考えてみれば、予期していない「ピンポーン」に応答して「いいこと」というのはあまりありません。ほとんどがセールスか勧誘だからです。そのため、ピンポーンには一切応答しない、という人は少なくないのです。
ひとり暮らしを始めたばかりの人は感覚がつかめず、何度かイヤな目を見てから出ないようになる、という人が多いようです。「予定していないピンポーンには一切応答しない」と決めておくことも自分を守るひとつのテクニックです。
※うっかりピンポーンに出てしまったために、大変な被害を受けた実例をガイド記事「真昼の強盗」でご覧下さい。
※実際に皆さんはどうされているのでしょうか?
「あなたの一票/一覧」でご覧ください。
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