ピンポーンは危険の合図

自宅にいるときに、突然鳴るドアチャイムの「ピンポーン」の音。うっかり返事をしてしまったばかりに、押し売りまがいのセールスに困らされたりすることがあります。来客を予定していたときには、いそいそとドアを開けに行くでしょうが、予想していない来訪者にはどう対応したらいいのでしょうか。

昼間のピンポーンには、ご近所の人やお友だちということもあるかもしれませんが、やはり、日中在宅している主婦や高齢者をターゲットにしたセールスや勧誘の場合が多いでしょう。

「消防署の方から来ました」と言って、あたかも消防署の人のような制服を着ていたりして、「一家にひとつは設置しないと」と数千円で買える消火器を数万円で売りつけられるといった「かたり商法」というのがあります。「消防署から来た」とは言っていないのです。「消防署の方(方面・方角)から来た」ということで、万一のときの言い逃れのためです。

「近所に住んでいる○○という者ですが」といってドアを開けさせて、何かと思えば信仰に関する勧誘だったということもあります。

「お宅の屋根を点検させてください。見積もり無料です」といって屋根をちょっとそれらしく見ていたかと思えば、修理が必要だと言って、気がつけば高額の工事代金を請求されているといった「点検商法」というのもあります。「もう使えない」「早く替えないと危険です」などと言って、布団やシロアリ駆除、浄水器などでもこのケースがあります。

「宅配便です」というのでドアを開けたら、無理矢理に景品をくれて何ヶ月分も読みもしない購読の契約書にハンコを押す羽目になってしまったという場合もあります。「宅配便」というのは今は頻繁に利用されており、(実家から何か送ってくれたかな)(何か賞品が当たったのかも)と、ついついドアを開けてしまうものです。

しかし、宅配便を装った「強盗事件」や、留守番の少女を狙った「婦女暴行事件」も発生しています。「宅配便といえばドアを開けてしまう」といった当たり前の心理をついた悪質な行為です。

予期していない宅配便であれば緊急であることは考えられませんから(緊急なら差出人から電話連絡の1本も事前にいれるはずです)、ひとり暮らしの女性や留守番中の子どもなど、玄関ドアを開けることに不安を感じる人もいるでしょう。

しかし、どの家もいつでも誰かが必ず在宅しているというわけでもないという事情は業務上理解しているはずですから、あえて不在を装うことによって「不在票」を見てから、営業所に電話をして差出人や品物の確認をしてから日時を指定して届けてもらうようにするという慎重さが安全と安心を確かなものにするでしょう。またはインターホン越しに「誰から何が届いたのでしょうか」と差出人の名前を確認することが大切です。

とくに夜間の「ピンポーン」は、まずそんな時間にたずねてくるなど非常識です。うっかり「はい」と答えてしまうと「○×さんじゃないですか」などと誰かを訪ねて部屋を間違ったというようで「違いますよ」「あ、すみません」と、一見何もなかったかのようですが、それはその部屋の住人がいるかいないかを確認していたのかもしれません。

また、「はーい」と答えた声が女性のものであったなら(この部屋は女が住んでいるな)とバレてしまいます。やはり予期していない来訪者にはいったん不在を装うことが無難なようです。


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