ヨソのお宅で一大事
デモノハレモノトコロキラワズ……ではありませんが、楽しく歓談している最中にも行きたくなるのがトイレ。し、しかし……! |
「おかぁさ~ん……。」とトイレから情けない声が。
スワ、何か粗相しちゃった?! と焦ってトイレを覗くと、水を流しながら娘が便器を覗き込んで言うのです。
「ぜんぶ、流れない……。」
「そういうときはブラシをお借りすればいいよ!」。思ったより大事でなかったのでホッとしながら便器の後ろ側を覗きます。ふつう、便器の脇や後ろ側にトイレブラシって置いてありますよね。でも、
「ブラシ、無かったの……。」
この時点でぴんときました。このお宅の奥さんはきれい好き。で、逆にトイレブラシを常駐させていないのです。「ちょっと待ってて!」と娘をトイレに残し、事情を話しにリビングに戻りました。
奥さんは恐縮しながら(案の定!)今人気の「流せるタイプ」の使い捨てトイレブラシを出してくれたので事なきを得たのですが、これが娘でなくて私自身だった場合、「あの、流れなくて……。」と言いに行けたかどうか。考え込んでしまいました。
ウチのトイレで一大事?!
そしてこれは逆の事案。娘がもう少し小さい頃、我が家に男の子のお友達とそのママが遊びに来たことがあります。
男の子はオムツが外れたばかりで、オシッコがまだじょうずにできない時期でした。「ママ、オシッコ。」と言ってトイレに向かったとき、結構ギリギリのタイミングだったのでしょう。男の子はオシッコを少々、便器の周辺に飛び散らせてしまった様子でした。
当時、我が家のトイレにはマットが敷かれておらず、飛び散ったオシッコはマットに吸い取られること無く、トイレの床に一目瞭然。
親子でトイレに行ったきりしばらく戻ってこないので心配して見に行くと、必死にトイレ床をトイレットペーパーで拭き掃除しているママと、申し訳なさそうな顔で私を見上げる男の子が。
正直「悪いことしたなぁ……。」と私は後悔したのです。だって、マットさえ敷いてあれば、こんな気遣いは無用だったのですから。
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