●掃除への利用方法
「水に溶けやすい」という性質を利用して、スプレー状の掃除用具に仕立てるとたいへん使い勝手がよく、お勧めです。
【用意するもの】
・空スプレー容器
・セスキ炭酸ソーダ
・水
1:水500ミリリットルにセスキ炭酸ソーダを小さじ1~2程度混ぜ、よく溶かす。
2:空スプレー容器に入れて、汚れに直接スプレーして、拭き取る。
3:石けんのように泡立たず、重曹のように粒子が残らないため、二度拭き、三度拭きの手間が要らず、ラク!
●向いている掃除場所
・キッチン(台所)各所、壁・床など
・子どもが食べこぼしたテーブル、床など
・手垢の付きやすい場所(スイッチ、ドア取っ手)
・便器の中
というわけで、私は主に油汚れの日々そうじに活用しています。台所に用意しておき、コンロ周りは殆どこれだけでケアOK。「消毒用アルコール(エタノール)」もだいぶ愛用しましたが、火気のあるところでは引火の心配がありましたので、セスキ炭酸ソーダスプレーのほうがより安全で使い勝手がよいのです。汚れの度合いに応じて、時々溶液の濃度は加減しています。
ただ、PHがやや、重曹に比べて高いため、手に付いたときのヌルつき感は大きいような気がしています(手がヌルつくと言うのは、表皮のたんぱく質が溶けてしまっているため)。手荒れしやすいタイプの人は、ゴム手袋などして使ったほうが安心かも。あまり気にしない人はそのまま使ってしまっても大丈夫だと思います。
「アルカリ性の溶液で、酸性の汚れ(油汚れ…脂肪酸など)を中和して弱め、落とす」という基本原則からも推測できることではありますが、実感として「洗面所」などの水はね跡(水道水に含まれるカルシウム分の付着)や、石けんカス汚れなどにはあまり効果がありませんでした。またアルコールのように揮発するわけでもないので、冷蔵庫掃除などにはあまり向いていません。「万能洗剤」ではないのです。
ただ、冷蔵庫取っ手の部分の「手垢」汚れには有効です。また、台所にミスト状に散っている油汚れにも有効ですので、冷蔵庫表面(上面)や、キッチンキャビネット、換気扇周りの掃除にも役立ちます。
●スプレー以外の使い道
・バケツに用意した水溶液(水5リットルに、大さじ1杯程度)に、オムツや粗相をした布類、布ナプキンなどを浸し、その後ふつうに洗濯する(酸性の排泄物汚れや、血液汚れに対して予洗いの効果があります)。
・軽い洗濯にそのまま洗剤のように使用することもできます(泡立たず、界面活性剤も使っていないので、すすぎの回数が少なく済み、ラク)。
「手間いらずで効率良し」の「セスキ炭酸ソーダ」お掃除。その秘密は「水に溶けやすい」でも「重曹よりも強い性質なので、汚れが落ちやすい」点にありました。
でも、「わざわざそんな変なものを取り寄せなくても、手近な洗剤でいいじゃない」と思われる方も多いことでしょう。そう、それは、それぞれの価値観に委ねられることだからどちらでも良いのです。
ただ、より「手軽」に、かつより「安全」に、より「エコ(環境に負荷をかけないよう)」に、という意識を持っているのであれば自ずと、身の回りで使用するモノは選ばれていくような気がしています。複合されたものより単純なもの、毒性の高いものより無害なもの、有機物より無機物…
その選定の一環に、「セスキ炭酸ソーダ」を使ってみるという選択肢があるということなのだと思っています。皆さん、いかがでしょうか。
この機に「セスキ炭酸ソーダ」でサラリと春のお掃除、ためしてみませんか?
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【参考サイト】
石けん百貨
uki☆uki☆せっけんライフ
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