芝パークホテル、「フィフティーン」
ホテルのバーには鮮やかなカクテルが映える |
トップ5に挙げるホテルバーはどこもオーセンティックであるが、取り分けここは本格派。一流のホテルバーの条件に挙げられる落ち着き、静けさ、気持ちよさ、ファブリックの充実、酒のバリエーション、バーテンダーのクオリティなどというインスペクションをイメージすると、どの項目でも満点のホテルバーだと思う。
加えて、実は客層という重要なファクターがあるが、その点でも同店のレベルは圧倒的に高い。政治家や経済界トップ、そうした要人がプライベートな空間としてお酒を楽しめる場所ということである。
ガイドも学生時代にラグビープレーヤーだったことがあり、今でも国内で開催される学生、社会人(トップリーグ)の試合は殆ど観戦している。そのDNAなのか、「フィフティーン」という言葉の響きにはある種独特のものを感じる。
グランドを駆け巡っていた頃、試合が終わって「ノーサイド!」の笛を聞き、シャワーを浴びてパーティでの最初の一杯はいつもビールだった。このビールの喉越しの旨さはいまでも忘れない。最近ではゴルフの後のビールぐらいしか、この爽やかな旨さを感じることがない。
そういえば、ビールはあまり飲まなくなった。昔は何かにつけビールばかりだったのに。
近頃は同じビールでも常温で飲むヨーロッパビールやギネスのようなあまり爽やか系のビールではない、もっと濃厚なビールを口にすることが多い。
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