秋、そうすべての地球上の人々が愛を語る季節。秋には自然までもが色をなす(紅葉=高揚という意味)。秋の夜長、やはりここは酒のストーリーが相応しい。さらに酒の話となればホテルバーをフォーカスしてみたい。そこで今回はガイドが選ぶ「ホテルバートップ5」。

ホテルニューグランド、「シーガーディアンII」

まず、5位から紹介してみたい。ホテルニューグランドの「シーガーディアンII」。オーセンティックバーの代表格でもある。このバー、実は2代目。ですからネーミングもIIとなっている。

カウンターを楽しむ、大仏次郎氏
ここで薀蓄を。ホテルニューグランドは1927(昭和2)年の創業。『マッカーサールーム』や『鞍馬天狗』の作者、大仏次郎が愛したホテルとしても有名なクラシックホテル。この初代のバーが名店の誉れ高かった「シーガーディアン」。場所も、海岸通りに面していた(現在のバーはホテルのコリドーの内側にリロケーションされている)。かつては昭和の大スター、石原裕次郎なども足繁く通ったという伝説が残っている。

そうした数々の伝説を残すホテルバーが長い時間経過して、いま新たなバーの息吹を放っている。バーテンダーのレベルは間違いなく国内でもトップクラス。今でも語り継がれる名バーテンダー、宮本友春氏のお弟子さんがバーカウンターで、その伝説を継承している。

ガイドは、この店を訪ねると決ってドライマティーニをお願いする。本格派のバーでは、まずはドライマティーニを。もちろんジンベース、タンカレーが好みだ。磨きぬかれたマティーニグラス、ハードシェークでキンキンに冷やされたドライマティーニは見事なぐらいまでパンチがある。

小一時間ほどバーカウンターで過ごすと丁度良い酔い心地になる。ホテルを出て、道を挟んでレインボーブリッジの夜景を楽しみながら山下公園の闇に消える。

続いて4位のホテルバーへ。