CLASS4がCLASS6を凌駕する!?
今回もベンチマークをとったのは鉄板動作のサンディスク製のもの。しかし、CLASS4なのでさほど高速ではないということになる。
このmicroSDHCをアダプタに挿し、さらにCFアダプターに挿してE-3で使用してみた。
テスト方法はSDカードのそれと同じだ。
アダプター名 | microSDHC/8GBExtremeIII(20MB/s)
CR-7000 | 24.9秒 | 25.4秒 |
SDHC-CFAD | 24.8秒 | 25.3秒 |
BN-CSDACP3 | 26.0秒 | 26.4秒 |
20MB/秒版のExtremeIIIに勝るとも劣らない。むしろ微妙ではあるがはっきり勝っている。さすがに30MB/秒版には負けているが、けっこうな速度が出ていると言えるだろう。
CLASS4のカードがCLASS6のカードとほぼ同等の速度ということで、やや混乱してしまった。microSDHCであることが原因だろうか、それともCFアダプターとの相性の問題でもあるのだろうか……。
と、問題の切り分けに入ろうと考えたのだが、ここでふと思いついた。
SDカードの状態でPCのUSBカードリーダーに挿し、ベンチを取ってみた。500KBていどの画像ファイルを100個コピーするのにどれくらい時間がかかるかというテストである。
ごくごく一般的な速度テストだ。
microSDHC+SDカードアダプタ21.5秒 |
ExtremeIII(20MB/s)22.7秒 |
なんのことはない、CLASS4のカードであるが、実際にはCLASS6のものよりも高速であっただけというオチだ。
SDカードのCLASS表示は原則として最低限の保証値であるので、こういうことはままあるのだ。
いろいろと調べてみたのだが、このサンディスクのmicroSDHC/8GB、かなり高速なカードといえる。3000~3500円ていどで販売されており、かなり割安感が高い。
ただ、中身のフラッシュメモリは常に同じモノとは限らないので、この速度が常に維持できているかどうかは保証できない。
さて、microSDHCが使えたことでどのような利点があるかというと、万一のメモリーカード切れの際に906iシリーズのようなmicroSDHCに対応したケータイからCFを使用したデジタル一眼レフへのリレーが可能となる。
8GBの容量であれば、かなりの枚数が撮影できる。ケータイ側で容量を使っていても、かなりの容量が残っているはずだ。
あるいはデジタル一眼レフからケータイへ画像の受け渡しが可能になり、ボケ味の効いた写真をブログに簡単に掲載できるようになる。
メモリーカードの運用に柔軟性が出せるというわけだ。
まあ、基本的に筆者がこういうアダプターを被せてどうこうというようなガジェット感の強い行為が大好きだというのも大きいのだが。
これまでもSD/CFアダプター、メモリースティックDuo/SDカードアダプターなどをレポートしてきたが、これからも変わり種のアダプターが発売されたらレポートを予定している。